小学生の基礎学力と筋トレ
こんにちは、Erinaです。
このブログでも取り上げている、子供の読書。それに加えて、日本の公文式のような繰り返しの計算練習。
我が家では、忙しくてもこの2つだけは必ず子供達にやらせるようにしていて、私はこれらを「基礎学力」と考えています。
日本では小学2年生で教わる九九。
とにかく何度も何度も繰り返して練習させられた結果、日本で教育を受けた人なら、ほとんどが言えるはず。
日本の本屋さんに行けば、「算数ドリル」がずらーっと並んでいて、一桁の足し算・引き算から、小数や分数の計算をひたすら練習できる。
アメリカの小学校では、1日20分の読書をするように言われていて、キンダーや一年生からその習慣づけが始められています。それについてはこの記事で。
私はこの反復的な計算練習や、1日20分の読書は、その後(中学や高校)の準備のための「筋トレ」だと思っています。何せ体育会系なので・・・。
つまり、腹筋とか腕立て伏せ、ジョギングのようなとても基本的な筋トレ。(えぇ、私も昔は大嫌いでしたけど)
腹筋も腕立ても、しばらくやっていないと、10回とできなくなりますよね。
だけど、日々続けていたら、30回できるようになり、50回できるようになり、100回できるようになる。ジョギングだって徐々にスピードも速くなるし、長い距離を走れるようになる。
この基礎学力という筋トレは、後々の中学・高校の勉強で、複雑な文章題や、思考組み立ての問題が出てきたときに必要になってくるもので、やはりやってきてない人に比べて、やってきた人のほうが、パワーやスタミナがある。
問題を解いていて、「う〜ん。ここ、わかんないなぁ。」という壁にぶち当たったときに、「よし、もうちょっと頑張ってみよう!」と自分ひとりでプッシュできるかどうか、その分かれ目がこの筋トレだと私は思っています。
スポーツだってそうですよね。筋トレしていなければ、野球でヒットを打てたとしても、外野まで届かないし、ましてホームランなんて打てません。テニスでもサーブのスピードを上げたければ、腕力や腹筋が必要になってきます。走り込んでいなければ、試合ではスタミナ不足だし、とにかくどのスポーツをやっても基礎体力でライバルに負けてしまう。
アメリカの小学校では日本のようなガッツリ計算練習をすることがほとんどありません。
その結果として、中高生になったときに、文章題中のシンプルな計算でつまづいたり、手が止まってしまう学生たちがものすごく多いことに私は気づきました。これはアメリカの大学生でもそう。
三角関数の問題で、「45÷3」がパッとできないでいると、そこで立ち止まって、「あれ?今、サインだっけ?コサインだっけ?」と問題の主流から外れてしまい、思考が止まってしまう。または、「何の問題だっけ?」と最初に戻らなくてはならなくなる。
(ちなみに、15の倍数のかけ算・わり算は、アナログ時計のイメージで教えるのがオススメです)
逆に、アメリカの小学校で言われている1日20分の読書をやっていないと、中高生になって読書量がどっさり増えたときに、それはもう辛い思いをすることになります。
アメリカで生活をしていると気づくと思いますが、この国ではとにかく説明書きが多い。それも、日本のようなイラストつきの親切な説明書きではなく、とにかく「文面のみ」の説明書き。わかりますよね?
携帯電話の契約書に始まり、返品・交換の注意書き、子供の学校からのお知らせ・・・と、とにかく文字を読む機会が多い。
私もこれまでは、ほとんどそれらを読むことがなかったのですが(笑)、銀行での仕事経験をきっかけに、そういうものをいちいち読むことはやっぱり大事だと感じ、読むようになりました。これらの長ったらしい文章を、サーっと読めて、理解して、問題に対応するという流れを、どれだけ短い時間にできるか、が要求されるからです。
そしてそれは、中学以降の勉強でもそうで、その後の勉強は「読むこと」が課題ではなく、「読んで、理解して、答えを出してくる」ということが課題になる。
つまり、筋トレで言うと、
ゴールは・・・
小学校まで:ジョギングすること
だったのが、
中学以降:ジョギングで目的地に行って、そこにある答えを見つけて帰ってくること
になりますから、ジョギングができなかったら、目的地にすらたどり着けないわけです。
だから、目的地が3キロ先でも、30キロ先でも、「まぁ行けるな」と思えるためには、小学校から走り込んでおく必要がある。
うちの子供達に見る読書の影響というものは、また別の記事で書いてみたいと思っていますが、私が言えるのは、「読書はしておいて絶対に損はない!」ということ。
私自身、子供の頃から(漫画を含めて)かなり本を読みました。本のない人生なんて考えられないくらいです。今になって感じるのは、やはり読書が習慣化していない人に比べて、私自身、「言葉」というものに対してハードルが低い。
それは英語習得だったり、日本語キープだったりと、様々なところで出てくるし、つまりはコミュニケーションの幅が広がるわけですから、自分一人のためのものではなくなってくるわけです。
小学校時代は、特に難しいことをやる必要はないけれど、基礎的な学力として、こういう計算練習や読書をし続けることは大事だなと思い、うちの子供達にはやらせています。
どうでしょうか。