夢をみるというチカラ
みなさんは夢がありますか?
それはなんですか?
仕事のこと?家族のこと?友達のこと?将来のこと?それとも毎日のことでしょうか?
私にも夢があります。
旅行をしたい。
世界中に友達を作りたい。で、地元のおいしいものを食べたい。笑
大学院に行きたい。家が欲しい。(現実度高し)
ゴルフがうまくなりたい。(切実)
などなど・・・・・。
先日、ここサンディエゴで「育英セミナー」という帰国子女向けの学習塾室長である、櫻井真理さんという女性とお話をしてきました。
彼女とはJFSCのミーティングで知り合い、ぜひお話を聞きたい女性の一人でした。
真理さんのお仕事は、帰国子女として将来日本に帰国し日本の小学・中学・高校・大学に通うかもしれないという子供たちと家族の支援をすること。
アメリカと日本の教育システムを理解し、異文化間のギャップを埋めていくとても大事なお仕事です。
私は彼女のお話を聞いていて、子供たちが「夢をもつ」ということがいかに大切かということを実感しましたので、今日はちょっとそのお話をシェアしたいと思います。
私自身は、この記事でも書いたように、日本で大学受験に失敗し、一浪。そのときにアメリカ留学を決め、アメリカで大学を卒業しました。在学中も専攻を変え、日本で思い描いていたものとは全く違う場所に今はいます。
私は子供の頃から、「おとなになったらなりたいもの」がたくさんありました。
ケーキ屋さん、パン屋さん、おもちゃ屋さん・・・・定番ですね。
小学高学年から中学生になる頃にはもうちょっと具体的で、小児科医、樹医(木のドクターです)、花屋、建築家、テレビ番組作成・・・・。
高校になる頃にはもっと現実的で、遺伝子の研究者。
しかし現在は、さっぱりこのリストには載らなかった、「お金の仕事」をしています。笑
真理さんもとても興味深い道を辿って今の場所にいます。
宮城県出身の彼女は、日本で大学を卒業し、某私立高校の古典・現代文の教師になりました。そこで、学生の引率として交換留学プログラムでアメリカにやってきたのをきっかけに、アメリカに住むことを決意。
次の年の3月にはサンディエゴに語学留学。そして大学に進み、今のお仕事に出会います。
子供が「夢をもつ」ためには、「おとな」の協力が絶対に不可欠です。
親はもちろん、学校の先生や、親戚、町の人たち。
社会がどんな仕組みで動き、お金がどうやってまわり、そして自分の生活がどうやって成り立っているのか。
日本ではなかなか、それを教えてくれません。自分の親や先生以外の「おとな」たちと知り合い、どんな仕事をしている人がいるのか、学ぶことができた人はどれだけいるでしょうか?
アメリカではボランティア活動や地域活動が積極的で、自分の両親以外の「おとな」と触れ合う機会がたくさんあります。こどももおとなもごちゃ混ぜになって、一緒に学び、一緒に働き、一緒に何かを成し遂げる機会がたくさんあります。(このジュニア・アチーブメントもそのひとつ)
こういう機会に参加することで、こどもは「あぁ、こういう仕事もあるんだ。やってみたいな。」という新しい可能性に出会うわけです。
私は中学、高校と日本で通い、「これは酷だなぁ」と感じることが一つあります。
それは18歳で進路を選ぶこと。
18歳で自分の人生を決めることです。
現在の日本人の平均寿命は70歳を超えています。
その後に50年もある自分の人生を、最初の18年、しかも限られた情報の中から決めなくてはいけない。
それはあまりにも残酷だと私は思います。
もちろん、大学に進学するには、それなりに学部や専攻を決めなくてはならない。
だけど、一度こうすると決めてしまったら、変更がなかなかできない、「やっぱり違う」と言い出せない。
そういう現実の中では、子供が夢をみることはできません。
どうして「夢」は大事なのでしょうか?
勉強ができて、国内でトップクラスの大学に進んだ人たちでも、「やりたいこと」がなくて、心が折れてしまう人たちがいます。
社会とのつながりを感じられない人たちがいます。
自分にも何かができるという自信を持てない人たちがいます。
しかし、「今あるものをよりよいものにしたい」という欲望は、人間の基本的な感情のはずです。
それを忘れてしまうことはとても悲しいことだし、まして子供たちや若い人たちがこの感情をもてなくなったら、それはその社会の危機だと私は思います。
真理さんのお仕事は、子供たちが理想と現実のギャップを理解し、その上で自分なりの選択肢をもつということを教えます。
それは与えられたものでも、強制されたものでもない、自分だけのチョイスです。
夢はもつだけでは叶わないかもしれない。
だけど、それを掲げて、そこに向かうチカラ。
そのチカラを備えた人間を育てることが、真の教育だと私は思います。
あなたは自分の子供たちに、「あなたの夢は絶対にかなうよ」って言ってあげられますか?