ロシアからの転入生
こんにちは、Erinaです。
ちょっと前のことになりますが、昨年、うちの娘がTK (Transitional Kinder)学年で起こったことです。
ちょうど一年前、昨年8月にTKが始まった娘は当時4歳。
TK受け入れは、この学校で初めての試みで、小学校全体で4歳児はこのクラスの15人だけでした。
上は11歳の5年生もいる学校に、4歳児を通わせるというのは、親にとってもなかなかのチャレンジでしたが、結果、クラス全体がとてもまとまり、貴重な体験のできた一年だったと思います。
そんなこのクラスに、学年の途中から、転入生がやってきました。
それも三人いっぺんに。
というか、なんと三つ子ちゃん。
それもロシアからの。
TKが始まり、先生も子どもたちも、ちょっと慣れてきたな~・・・というところにこの三つ子ちゃんたち。
「三つ子ちゃんですか。珍しいですね!」
と、朝の挨拶で先生に言うと、「英語がまったくわからないのよね~。(笑)」と、驚きのニュースが。
「でも、子どもって大丈夫よ~。(笑)」となんとも明るい先生である。
まぁ確かに、アメリカで生まれ育ったとしても4歳児のコミュニケーションスキルなんて知れてるしなぁ・・・。アルファベットを書けない子どもだってたくさんいるし。(うちの子も”b”と”d”が未だにあやうい・・・)
というか、それでも受け入れる学校側、先生の度胸、すごいなぁと心の中でつい拍手してしまいました。
先生たちはさすがにプロですから、「ナニジンかに関わらず、4歳児のできることとできないこと」を理解しているし、たとえ、外国人というハンディキャップがハードルになってしまう場合でも、相応のヘルプを出すのがアメリカ。やっぱり懐の深い国だなぁ・・・とつくづく思ったのです。
三つ子ちゃんは女の子二人+男の子一人で構成されていて、私たちが毎朝、学校に着いたときにはすでに三人はドロップオフされていました。なのでママ・パパに会ったことはありません。
最初はベンチで、静かにけんかもせず、おしゃべりもせず、黙ってちょこんと座っていた三人でしたが(緊張もしてたんでしょう)、慣れてくると、クラスの子どもたちと校庭でジョギングをしたり、ふざけあったりしていました。
他の子どもたち(特におしゃべり好きな女の子たち)のように、「あーだこーだ」と言うことは最後まで聞きませんでしたが、それでも子どもたちって不思議と独特なコミュニケーションで、分かり合ったり、助け合ったり、遊んだりできるみたいです。子どもの順応性はすごいですね。
うちの娘も、女の子二人のうちのどちらかと仲良くなり、お絵かきに登場したりしていました。
三つ子ちゃんの頭の中で、どんな思いがめぐり、どんな心の動きがあるのか、とても興味があるところですが、私はロシア語が話せないので、現在では知る由もありません。残念。
大人になると、ついアタマで考えてしまい、「まずはカラダが動く」という感覚を忘れてしまいます。結果、瞬発力が鈍り、新発見や素晴らしいチャンスを目の前で逃すことが増えました。
子どものときは、鋭敏だったその感覚をまた磨いて、新しい世界に飛び込む楽しさを思い出したいな、と思ったのです。