
悦子さんへの手紙: Relationship(リレーションシップ)
今日は悦子さんへのお手紙シリーズです。
前回のテーマ”Trust”について、こんなお返事をいただきました。
今回のテーマは”Relationship”です。
このシリーズのやりとりは、こちらで読めます。
では書いてみます。
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悦子さん、こんにちは。
カレンダーでの夏もいよいよ終わりですね。
これからハロウィン、サンクスギビング、クリスマスと、一気にたたみかけるようにイベントが続き、一年が終わる気配を感じています。
今年の冬は、エル・ニーニョが予測されていて、この干ばつも少し和らいでくれることを期待しているカリフォルニアです。
悦子さんの”Trust”のお手紙を読んで確信したことは、Trustというのは、ある日突然、生まれたり、行き当たりばったりで目の前に現れるものではなく、あくまで自分の選択で作り上げるものなんだということ。
やはりパートナーとの関係を見出す上で、様々な観察や、自分自身と照らし合わせることはとっても大事なんだなと思いました。
そこで、今回の”Relationship”ですが、こんな記事を見つけて読んだところ、この”Trust”とも関連付けられることができたので、書いてみようと思います。
私はこれまで、Relationshipという英単語の意味をあまり深く考えたことはありませんでした。
とにかく「特別な関係」になったら、”Relationship”と呼ぶんでしょ?くらいに考えていました。
しかし現実は、男女の特別な関係じゃなくても、様々な人間関係があります。人は誰でも、無人島に住んでいない限り、誰かしらと人間関係を持つわけですから。いや、無人島でも、映画の「キャスト・アウェイ」みたいにバレーボールと関係を築くかもしれません。(笑)
つまり、人間は何かしら自分を関連付けられる存在、”Somebody I can relate to”を常に必要としているのでしょう。
この”relate to ~”は、よく使われる言葉で、「関連付ける」という意味。
関連付ける対象は、物事よりも、自分自身と誰かの体験をつなげる場面でよく聞くような気がします。
たとえば、「実は、こういう出来事があって、悲しかった。」と女友達が打ち明けてくれたとき、「私も似たような体験をしたので、関連付けられますよ。」と言いますよね。”I can relate to your experience.”という感じでしょうか。
「だから、あなたの苦しみも、つらさも、想像できますよ。」
と言ってもらえたら、やはりそこには特別な”intimacy”(親密さ)が生まれるものです。
男女関係としての”Relationship”でもやはり、お互いのつらさや苦しさ、喜びなども、自分自身と関連付けて、想像できるということがキーなのだと思います。
たとえば、私がやることは、
旦那へのプレゼントを選ぶときは、自分が「良いな」と思うものよりも、相手の立場になって考えてみる→彼に直接、何がほしいか聞いてみる
旦那が夜遅くに仕事から帰ってきたときは、「一日中働く」ということが、肉体的・精神的にどういうことかを考えてみる→疲れてるだろうから、スローダウンさせてあげよう
旦那が話をしたいときは、自分だったらどうやって聞いてもらいたいか?を考えてみる→話したいタイミングを聞いてみる
など、やはり「相手の立場」になってみるという作業のようです。
きっと彼も、「エリナの立場」になって考えてくれることは、日常生活の中でもたくさんあるはずです。
たとえば、朝は旦那が先に起きるのですが、低血圧で朝が寒い私は、私がベッドから出る前に、ベッドルームの窓を閉めてほしいわけです。
そこで、ただ単に「あなたの目が覚めたら窓を閉めて」とお願いするのではなく、「私は低血圧で、朝が寒く感じるので、窓を閉めてくれたら嬉しい」と理由も伝えることで、私のニーズが彼の記憶にも残るわけです。
それが彼の中でルーティーンになるまでは時間がかかるかもしれませんが、理由も知らずに「これをやって」と言われるよりは、人間らしいコミュニケーションじゃないかなぁ?と思うのです。
こういうお互いのニーズを知り、「彼がこうだから、こうしよう」「彼女がこうだから、気をつけよう」と思えること。
それは自分本位な人間二人の共同生活ではなく、二人の人間がお互いのことを思いやり、関連付けながら生きること。
それが”relationship”なのではないかな?と、感じました。
ちょっと短いですが、今日はここまでです。
悦子さんのRelationshipも楽しみにしています。
それでは、寒くなってきますが、ご家族とも、お体に気をつけて。
えりな