新しいブラックフライデー

こんにちは、Erinaです。

 

今週木曜はいよいよサンクスギビング。家族や友人たちと集まる予定などで忙しい時期です。

 

サンクスギビングの次の日、つまり金曜日は、”Black Friday”(ブラックフライデー)と呼ばれ、一年で最も盛大なセールの日として有名です。

デパートメントストアや、ターゲット、ウォルマートなどの量販店、Best Buyなどの電化製品店の前には、毎年のように行列ができるほど、人々は買い物に出かけます。

ここ数年は、ショッピングモールは夜中からオープンし、人々は夜中から買い物に出かけるわけです。

 

そしてこのリテール戦争は、ここ数年、どんどん悪化しているイメージがあります。

たとえば、これまでは誰もが「ブラックフライデーセールは朝5時から!」とやっていたものの、ターゲットが「うちは朝3時からやります!」と言い出せば、競合相手のウォルマートが「じゃあうちは1時からやります!」となり、Macy’sが「じゃあうちは一晩中オープンします!」という悪循環。

ここで結局、仕事をしなければならないのは店員たちです。

一晩中オープンされたら、サンクスギビングも何もないわけで、「サンクスギビングは家族で過ごすためのもの」のはずなのに、全くもって本末転倒なことが起きています。

 

そこで、この熱くなりすぎている市場傾向に、「そこまでしなくても良いんじゃない?」という人たちが増えてきました。

それは消費者たちだけでなく、競合になるであろうリテール業界も、自分たちのビジネスの仕方に目を向け始めているのです。

 

今年、R.E.I. というアウトドアグッズを取り扱うブランドが、「うちはブラックフライデーは店を閉めます」という宣言をしました。

私はアウトドア派ではないので、ここで買い物をすることはほとんどありませんが、私の周りではとても人気のお店です。自然と溶け込むとか、あまり「無理しない」という良い感じのブランドというイメージがあります。

そのR.E.I.が、この過熱しているリテール戦争に参加しない、サンクスギビングを純粋に楽しもう、という意図でこのような決断をしたことは、とても好感が持てるし、きっと従業員や真のアメリカ伝統を大切にする企業は、これからもっと増えていくのではないかなぁ?という気がします。

 

リテール業界の人たちによると、ブラックフライデーでセールになる商品は、もともとマークダウン(ある程度の値下げをしても良い商品)のものばかりで、トップラインの商品やオンシーズンの商品はそんなにビックリするようなセールにはならないとのこと。「ブラックフライデーはそれほど特別じゃない」という内部の声も聞いたことがあります。

 

・・・と、消費社会の代表みたいなブラックフライデーですが、ショッピングの代わりに、こんな過ごし方はどうですか?と提案しているこんな記事を見つけました。

ミネソタ州立公園、ミズーリ州立公園、カリフォルニア州立公園は、R.E.I.の宣言に影響されてか、ブラックフライデーに州立公園への入場を無料にすることにしたそうです。

お金を使うのではなく、自然の中へ行こう!

歩いて前日に食べたターキーを消化しよう!

 

なんて書かれています。

こういう発想はアメリカらしくて大好きです。

 

 

みなさんはどんなブラックフライデーを過ごす予定ですか?

 

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です