結婚前にやっておいてよかったこと

こんにちは、Erinaです。

 

今日は、私が結婚前にやっておいてよかったなと思えることについて書いてみたいと思います。

これは、結婚したらできなくなった、という意味ではなく、やっておいたことで、結果として現在の結婚生活にとても役立っている、という意味です。

 

これをしたら良い結婚ができるというわけではありませんが、誰にでも未知である「結婚」というステージに不安しか持てない人は、そこで必要な心構えなんかが身につくのではないかな?と思うのです。

 

それはズバリ。

 

「ルームシェアリング」です。

 

昨今では日本でも増えているようですが、「ルームメイト」または「ハウスメイト」として、他人と一緒に暮らすということ。

アメリカでは、多くの人が、こういった他人との共同生活を体験したことがあると思います。恋人との同棲かもしれないし、大学の寮かもしれませんが、こういう「生活の場をシェアする」というハードルは日本に比べてだいぶ低いアメリカ。

 

私はアメリカに来て最初の3年間、台湾人・韓国人・イタリア人・日本人・ドイツ人・スペイン人・ブラジル人・スイス人・・・・と数えられないくらいのルームメイト&ハウスメイトたちと生活の場所を共有しました。

それぞれに特徴があって、それは個人的なものだったり文化的なものだったりと様々で、問題が生まれたら、そのつどアタマを突きつけて話し合い、解決してきました。

当たり前ですが、そこには「言わなくてもわかる」とか「あうんの呼吸」なんていう日本独特のものは全く存在しませんから、言いたいことはきちんと言葉で伝えることがキーになってきます。

 

この体験は、私が今の旦那と出会って、結婚を前提に付き合い始め、同棲することになったときに、そのトランジションがスムーズだった理由だと思います。つまり、私の中で「他人と一緒に住む」というハードルがものすごく低かったわけです。

 

 

そんなルームシェアリングには私が今の結婚生活を続ける上で、これって大事だよな~と思えることが満載。

 

私の3年間のルームシェアリング経験で得られた教訓は・・・

 

  1. ちょうど良い距離感を保つ
  2. お互いの境界線をリスペクトする
  3. 100%自分の思い通りにはならない
  4. 顔を見たくないときも顔を合わせなきゃいけない
  5. 「普通」にある楽しい時間を共有できる幸せ
  6. かっこ悪い自分を他人に見せる

 

では一つずつ解説してみます。

 

1. ちょうど良い距離感を保つ

 

どんなに親しい間でも、やはりちょうど良い距離感というのはあって、近づきすぎても良くないですよね。

たまには放っておいて欲しいときもあるし、クールダウンする時間が必要なときもあります。

良い意味で「彼は彼だし、自分は自分」と思えることや、どんなに愛している人でも「しょせん他人」と割り切ることは大事です。

そのためには、自分が自分の足でしっかり立てることが必要となるし、ルームメイトという超近距離にいる人間にも惑わされず、自分の生活をキープする強さが必要。

そして基本的に自分のことは自分でやる、という大人としての姿勢も身につくので、19歳~20代前半のうちにこの体験をしておいて良かったなと思えるのです。

 

 

2. お互いの境界線をリスペクトする

 

上記にも似ていますが、「親しき仲にも礼儀あり」の気持ちを忘れないこと。

こちらは相手が中心となった考えですね。

「あ、これは彼にとって大事なんだな」ということに対しては、自分のジャッジメントを使わない。一線を越えない。

自分にも大事な何かがあるように、相手にもそれはあるので、「それって変だよ」と思っても、無理に理解しようとせず、あえて放っておく。笑

私はこれで思い出すのが、人気ドラマシリーズのSex and the Cityで、主人公キャリーがボーイフレンドのエイダンと同棲することになったエピソード。

キャリーは「帰宅してから15分は自分のスペースのカーテンを閉めるので、話しかけないで」というお願いをして、エイダンがそれに同意。それまでずっと気ままな一人暮らしをしていたキャリーは、愛するボーイフレンドとの同棲と、自分の自由との間で揺れていたのですが、同棲のアジャストメントとして提案したのがこの「カーテン案」だったのです。

 

こういう提案も必要なら取り入れれば良いし、それが次のポイント(↓)になります。

 

 

3. 100%自分の思い通りにはならない

 

他人との生活ですから、すべて自分の思い通りにはなりません。

どれだけ理解しあった人間でも、愛し合った人間でも、100%同じということは絶対にありませんから、一緒に過ごす時間が増えれば増えるほど「あれ?そうだったっけ?」ということが絶対に出てきます。

そのたびに、2人で解決策を見つけるわけですが、そこで必要になってくるのは「妥協」。

2人の中間地点のどこかで合意できること。

こういう「問題→話し合い→妥協→解決」という機会が増えれば増えるほど、その関係の絆は強くなり、お互いの中で「そんなに簡単には壊さないぞ」というプライドが生まれます。つまり、離婚や浮気を考える隙間も減るわけです。

 

 

4. 顔を見たくないときも顔を合わせなきゃいけない

 

けんかをしたり、疲れていたり、誰にだって一人になりたい時もあります。

だけれど、ルームシェアをしていると、お互いに帰ってくる場所が同じなので、都合よく一人になるわけにはいきません。笑

同じ部屋にいるわけでなくても、生活の音が聞こえたり、気配を感じたりします。

そんなときに、イライラしたり、家を避けるのではなく、どうやって自分の生活と向き合うか。英語で”take responsibility”と言うように、自分の行動の責任をどうとるかが試されます。

 

 

5. 「普通」にある楽しい時間を共有できる幸せ

 

飲みにいくとか、遊びに行くという「特別」な楽しい時間を共有できる人は「友達」であり、楽しくて当たり前。だって楽しむために会うんですから。

だけど、普通の生活にある普通の幸せを共有できるのは、一緒に生活している人とだけ。ありふれた生活の中にある小さな楽しみを一緒に味わえる人はごくわずかなんです。

たまたま買ってきたチーズがおいしかったとか、テレビドラマのとあるシーンがすごく良かったとか、ふとしたときに「あ~、この人と一緒にできてよかったな」と思える瞬間に幸せを見出す。

 

 

6. かっこ悪い自分を他人に見せる

 

いつもはコンタクトなのに、家に帰ったらクロブチめがねとか(私です)、部屋着はよれよれのヨガパンツ+つま先に穴の開いたド派手靴下だとか(これも私です)、寝起きはゾンビみたいだとか(はい、これも・・・)、誰にだって、外では知られたくない自分がありますよね。(全部ここで書いちゃったけど)

そういうかっこ悪い自分を他人に見せて、「あぁ、Erinaってこういう一面もあるんだ」と受け入れてもらえると、気持ちがすごく楽になります。笑

家では自分を取り繕う必要はないし、それは精神的にもそうで、弱い自分の存在も認めてあげられる。つまり、自分を受け入れてあげられるわけです。

 

 

・・・と、ルームシェアリングのベネフィットはもっと他にもありそうですが、このへんで。

 

どんな関係にでも、「何をしても楽しい時期」(Honeymoon period) というのはあって、全てがバラ色に見えるもの。

だけど、大事なのはその後にやってくる「現実」とどうやって向き合うかだと思うのです。

それは結婚でも、ルームシェアリングでもそうで、他人と共同生活をするという共通項で練習できるわけです。

私は結婚前のこのルームシェアリング体験がなければ、旦那とは結婚してなかったかもなぁといつも思うし、彼にもそう話しています。それだけこのルームシェアリング体験から得られるものがたくさんあり、今でも「他人と共同生活」という根本的な考えは、あの頃と比べてそれほど変わっていません。

 

これを読んで、「共同生活って面倒くさい」と思う人もいるかもしれません。「じゃあどうして結婚するの?」なんて思うでしょうか。

そりゃ~もちろん、毎日、帰る場所にルームメイトや旦那さんがいてくれること。

自分ひとりじゃ想像もつかないハプニングが起こって、怒ったり笑ったりできること。

自分ひとりじゃ抱えられないものを分かち合えること・・・って挙げたらキリがありません。

 

どうでしょうか?

 

最近話題の「婚活」には、出会いを求めるだけでなく、他人とのルームシェアリング体験を入れてみるのもgood ideaかもしれません。

 

 

 

 

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