
リベンジ・ポルノと男女関係
こんにちは、Erinaです。
今日は、最近のサンディエゴのニュースを読んで、少し考えてみたいと思います。
先週、サンディエゴである裁判の判決が下りました。
それは「リベンジ・ポルノ」のケース。(参考: CBS 8 News)
容疑者Kevin Bollaert(28歳)が、リベンジ(復讐)として性的関係を持った女性たちのプライベートな写真と個人情報を、自分が管理するウェブサイトにアップロードし、パブリックに公開したというもの。
しかもそれだけでなく、ウェブサイトから写真を外して欲しければ350ドル払え、と恐喝。これで30,000ドル近くお金を集めていたとか。
被害にあった女性たちは証人として証言台に立ち、「家族と縁を切られた」「精神的ダメージが大きい」と証言。
結果、容疑者の行為は、非人道的であり、理解しがたい行動として、「禁固刑18年」が言い渡されました。
CBS News 8 – San Diego, CA News Station – KFMB Channel 8
リベンジ・ポルノで判決を言い渡されたのは、これがアメリカで初めてのケースだそうです。
私はこのニュースを聞いて、刑の重さに驚いたのと同時に、この犯罪はそれだけの重みがある、とこれからのIT世代に伝えることになったと感じました。
私たちは日頃からインターネットの恩恵を受けています。
日本から遠く離れていても、地元の友達とつながることができ、家族とやりとりをすることができ、日本のニュースを得ることができます。こうやって、自分の考えを世界中に発信することもできます。
しかし同時に、その簡単なアクセスが、凶器にもなりうるのです。
特に女性は、性的攻撃のターゲットになることが多く、それは身体的なものだけでなく、精神的なダメージが大きいもの。今回のリベンジ・ポルノもそのダメージを利用した、まさに非人道的な犯罪だと思います。
FacebookやTwitterなどのSNSがこれだけ利用され、リアルタイムの写真やビデオがこれだけ出回ると、やはりそこに何かしらの「判断力」が必要になります。
その瞬間は楽しい、面白い、「見て欲しい!」と思って撮った写真も、どれくらい自分たちにとって意味があるのか?影響力があるのか?を私は考えるようになりました。特に、家族や個人の情報が特定できるものには、注意を払うようにしています。
それでは、女性として、リベンジ・ポルノのような攻撃から身を守るためには、どうしたら良いか?ということをちょっと考えてみましょう。
単純に「こういう写真を撮られるほうが悪い」と思う方もいるかもしれませんが、そう言ってしまうと元も子もないので、そこに至るまでをまずは考えてみます。
今回の事件で対象になった写真やビデオが、どのような内容なのかわかりませんが、性的なレベルがどうであれ、やはり「他人には見られたくない」「残されたくない」という瞬間は誰にでもあるはずです。
しかしながら、誰かとintimateな関係が始まり、それが写真や動画などの形に残ったとき、どうするでしょうか?
その当時は、相手は彼氏や旦那さんであり、まさか将来、それを使って「復讐」されるなんて、誰が疑うでしょうか?
そんなことを疑い始めては、逆にノイローゼになってしまいそうですし、不信感を持ちながら、誰かと深い関係を築くことなんてできそうもありません。
では、お互いのことを信頼しながら、かつインターネット犯罪から身を守るためにはどうしたら良いでしょうか。
1. 話しあう
まずは、オンラインでのお互いの写真の使い方を話し合い、お互いにオープンに使うことだと思います。
相手が自分の知らないところ(Facebookアカウントなど)で、自分たちの写真を頻繁にアップする人なのか。
そうだとしたら、どういう写真を撮って使っているのか。
人によって、SNSなどに興味が全くない人もいれば、細かくアップする人もいます。相手と同じ頻度ではなくても、どのような写真がアップされるのか、知っておくべきだと思います。
2. 上手に「ノー」を言う
写真を撮りたい人と、撮られたくない人の温度差は、なかなか埋めることができません。
かと言って、危険に身をさらす必要はありませんから、撮られたくない時は、上手に「ノー」を言いましょう。
「二人だけの時間にしたいから、写真は控えて欲しい」とか、
「そういうのは好きじゃない」とはっきり意思表示をすることは大事です。
どんな場面であれ、こちらの意見や主張を聞き入れてリスペクトしてくれる人なのかどうか、を測る癖をつけたいところです。
どうでしょうか。
現代生活には欠かせないインターネット、上手につきあっていきたいですね。
みなさんは、インターネット上のプライバシーについて、どう考えていますか?
Erinaさん、こんにちは。このリベンジポルノの判決今頃出たんですね(ちょうどそのニュースがあったころ
私はサンディエゴカウンティに住んでました)すっかり忘れてたました。「禁固刑18年」とは結構重い刑が
下されたんですね。
日本にいる家族、友達とコンタクトを取るに便利だし、子供の学校のお便りにない情報調べ、
インターネットがないと宿題が出来ないとか、日々ネットが日常の一部にある中
個人情報の漏出など気をつけないと思うことが沢山。
特に現在はFacebookなどで現在地を皆に知らせるなど”私は今バケーションで・・・に居ます”とか、
いかにも泥棒に入っても大丈夫よ!といってるようなも物。
子供たちが大きくなるにつれてネット社会がますます拡大していく中
やはり私たち親が常に言葉で’(携帯TXTではなく)”道徳”を教えていかないといけないと思います。
Lisaさん、こんにちは!
最近までサンディエゴにいらっしゃったんですか。
そう、結構重いですよね。でも全米初の判決で、厳しくてよかったなぁと思います。
私もやはり心配なのが子供。
彼らが何をする、ということでなくても、見せたくないもの、聞かせたくないものが溢れているし、親としてどうやってスクリーンするか、難しいところですよね。
大人は自分の身を守れても、子供は大人の間違った選択の犠牲になりやすいですし。本当、便利になっても、オンラインになっても、人としての道徳はきちんと教えていきたいです。