それってつまり、どういうこと?

2 Comments

こんにちは、Erinaです。

 

8歳と7歳の子供をアメリカで育てて思うこと。それは、「枠から出て考える」ということを教えることの難しさ。

誰しも、”Think outside of a box” な人間になりたい、なってほしいと思うものの、そのトレーニングを日常的にするにはどうしたら良いのだろう?と自分でも考えることが増えました。

 

私は子供の頃から、「発想が面白い」という不思議な褒め言葉(しかも、日本ではあまり大成しそうではない)を親から聞かされて育ってきましたが、それをどうやって自分の中で培ってきたのか、そしてその「面白い発想」とやらを、どうやって言葉で表したら良いのかわからずにやってきました。

アメリカの大学で、”Critical Thinking” というものを勉強した時、「あ、これは私のこれまでの思考回路をアカデミックに応用したものだな」と気づき、自分の内奥にあるものが明文化されていたことに良い意味で衝撃を受けたのを覚えています。

 

それから、自分がこうやって子育てすることになり、「じゃあ、それをどうやって教えよう?」と考えるようになりました。

 

今日は、そういう思考力を育てる(であろう)、我が家の日常生活の一コマを紹介してみたいと思います。

 

キーワードは、「それってつまり、どういうこと?」です。

英語では、”So, what does that mean?” ですね。

 

 

我が家ではある食パンの消費量がすごいです。

ここ数ヶ月ほど、近所のスーパーで買えるようになったこちらのホワイトブレッド

日本の食パンのような食感で、日本人でも食べられている方も多いのではないでしょうか。

 

先日、このパンに、あるスティッカーが貼られていました。

 

“BAKED LOCALLY”

 

このスティッカーを見た8歳の息子が聞きました。

 

“What does ‘locally’ mean?”

(’locally’ってどういう意味?)

 

私はこう質問しました。

 

“Do you know what local means?”

(’local’の意味は知ってる?)

 

息子:“Yes, it means ‘in this town’.”(うん、地元っていう意味だよ)

 

私:“Right. So if it’s baked locally, what does that mean?”(そうだね、じゃあ地元で焼かれた、ってどういう意味?)

 

息子:“This bread was baked in this town.”(このパンはこの街で焼かれた)

 

私:“Yes. So, let’s think about it now. If this bread was baked locally, what does that mean?”(そう。じゃあちょっと考えてみて。このパンは地元で焼かれたってことはつまり、どういうこと?)

 

息子:“The bread was baked in our town.”(だから、僕らの街で焼かれたんでしょ)

 

私:“Right…”(そうなんだけど・・・)

 

私はちょっと質問を変えることにしました。

 

私:“If the bread was baked in far away, what does that mean?”(じゃあもし、パンは遠いところで焼かれたっていうことは、どういうこと?)

 

息子:“It needs to be transported… so it takes time… Oh, the bread is not fresh!”(うーん、運ばれてこなきゃいけないから・・・時間がかかって・・・あ、パンは新鮮じゃないね!)

 

私:“Right! So if the bread was baked locally, what does that mean?”(そういうこと!じゃあパンが地元で焼かれたってことは、どういうこと?)

 

息子:“It’s fresh!”(パンは新鮮ってことだ!)

 

私:“Very good!”(よくできました!)

 

 

パンは地元で焼かれた→パンは新鮮である

 

というそこには書かれていない理論(これは英語で “Inference”と呼ばれます。読解でこれが苦手な学生は多い)を自分で解明できるようになるには、こういうトレーニングが必要なのだな、というか、考えるチャンスを与えれば良いのだな、と気付くようになりました。

特にうちの息子は、物事の裏側とかシステムを知りたい性格で、「これってどうなってるんだろう?」という思考にものすごく時間をかけている子供です。たぶん。

私も、思考とはパズルとかゲームみたいなものだと思うし、こうやって自分たちの日常生活に密着したものから入っていくというのは、子供にとっても、親にとっても、わかりやすいのではないかなと思います。

 

どうでしょうか?

 

 

 

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About Erina

こんにちは、Erinaです。 日本で一浪した後、2002年に留学生として渡米しました。ESLとコミュニティカレッジを経て、4年制大学に編入。高校時代は大嫌いだった数学が大学で大好きになり、応用数学専攻で卒業。金融アナリストインターン、IT企業でデータアナリスト、銀行で不動産アナリストを経て、現在、キャリアチェンジの真っ最中。アメリカの高校で数学教師になるために、2016年夏に脱サラ。久しぶりの勉強と主婦業に専念しています。二人の小学生のママです。趣味は読書・ヨガ・テニス・ゴルフ・DIY・庭仕事で、最近の一番の楽しみは子育てです。 アメリカに住む日本人女性を応援したくてこのブログを始めました。

2 Responses to “それってつまり、どういうこと?”

  1. avatar

    mimi

    Erina さん、

    おはようございます。

    まさに、この言葉 ” what does that mean?” を我が家は本当に良く使います。特に、
    もう直ぐ13歳なる娘が。夫は、いつも娘の発想は面白いっと言います。

    娘が小さい頃から、この子はまさに、outside box thinker! ユニークな考え方をするなーと思っていたのですが、これが今、英語のクラス、クリエイティブライティング、エッセイ、ポエットに物凄く役に立っていて、学校からも彼女の高いコンプリヘンション、ユニークなアナリスティックな考え方を褒めてくださっています。
    これを大事に育ていって欲しいと言われています。

    我が家は会話が絶えない! これを全て英語でするのだから:)

    アメリカでも結構最近はpolitical correct が先走りしすぎて、子供達もなかなか自由な意見が言えなくなってきていますが、この様な考え方のできる子供達を大切にして欲しいと思うのです。

  2. avatar

    Erina

    mimiさん、こんにちは!
    コメントいただいたのに、お返事が遅くなってごめんなさい。

    おぉ〜!私の仮説が実証されて嬉しいです。笑
    そうなんですよね、最近のアメリカ、特にカリフォルニアってそうなのかな?と思うのですが、やはりダイバーシティが叫ばれて、お互いを尊重するということは、そこでのpolitical correctnessを身につけなさいよ、と言われている気もしますね。
    politically correctであることと、respectful/understandingであることは違うのに。

    それでもこうやって、子供達の自由な思考や思想を応援してくれる学校システムというのはありがたいと思います。
    私は日本でそう感じたことはありませんでしたから、やはり何が常識なのか?という違いなんでしょうね。面白いです。

    またぜひいらっしゃってくださいね!

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