
She is IN!
こんにちは、Erinaです。
これから1年半、アメリカ政治が面白くなります。
何せ来年はアメリカ大統領選挙!!
4年に一度のお祭りです。笑
今回はオバマ大統領の任期終了ともあり、新しい大統領が確実に選ばれます。今日は、誰がホワイトハウスにやってくるのか、勉強しましょう。
その前に、ちょっとおさらいです。
アメリカ政治は二大政党制を取っているので、メインの政党は2つ。
民主党(Democratic Party)、通称「デモクラ」と、共和党(Republican Party)、通称「リパブリカン」(あ、そのまま)ですね。
この二つの政党についての詳しい記事は、アメ10でどうぞ。
ではでは、各党の候補者たちを見てみましょう。
民主党(デモクラ):
私の中で、なんとなく今年は女性候補者が強いんじゃないかなぁ?と思っていたところに、やはり出馬表明を出したHillary Clinton(ヒラリー・クリントン)。

言わずと知れた、ビル・クリントン元大統領の奥さんであり、現Secretary of State(日本の国防長官にあたる)のポジションについている彼女は、現時点で、大統領の席へ最も近い存在と思われています。
ビル・クリントン元大統領を(あのスキャンダル中も)陰で支え、オバマ大統領を支え、今まで表舞台になかなか出てこられなかった彼女ですが、おそらく現在のアメリカ政治でかなり影響力のある女性であることは確かです。
彼女の出馬によって、今日のアメリカで「女性推し」の風潮がどれだけ強いのか、を測るよいチャンスになると思います。
一つだけ、私は彼女の健康状態が気になるのですが、どうなんでしょうねぇ。
デモクラは、ヒラリー以外の名前がさっぱり出てきませんね。
現副大統領のJoe Biden(ジョー・バイデン)も可能性があるようですが、ヒラリーと争うことについて、党のほうが戦略立て中なのかも。

デモクラ候補者の課題:
オバマ大統領の2任期で、アメリカはかなりリベラルに偏りました。良くなった部分もあれば、悪くなった部分もあります。
政治はシーソーみたいなもので、片方にウェイトが行き過ぎると、次はその反動で逆が下がります。そうやってバランスを取っているのです。デモクラ大統領がフルの任期を終えて、次もまたデモクラ、ということはアメリカ史上でそう頻繁に起こっていないはずです。つまり、リパブリカン→デモクラ→リパブリカンと交代になっていることがほとんどなんですね。
変化を望むデモクラのポリシーは、時として「過激」と受け取られ、変化にアレルギー反応を起こす市民が現れます。なので、今回はリパブリカンに戻そうとする力をどれだけ抑えることができるのかがデモクラ候補者の課題になりそうです。
共和党(リパブリカン):
ヒラリー一本のデモクラに反して、リパブリカン側は、今月からニュースを賑わしています。
まずは、フロリダからMarco Rubio(マルコ・ルビオ)。43歳の若さですが、フロリダ州選出の上院議員。

Rand Paul(ランド・ポール)はケンタッキー州選出の上院議員。父親はリベタリアン党のRon Paulです。父親は2012年に大統領候補者としてリベタリアン党から出馬して、結構いいところまで行ったと思うのですが、息子はどうなるのでしょうか。

Ted Cruz(テッド・クルズ)はテキサス州選出の上院議員。Tea Partyメンバーでもあります。

Jeb Bush(ジェブ・ブッシュ)はあのジョージ・ブッシュ元大統領 (ジュニア)の弟。もうブッシュ家は良いや・・・って感じがしますが、相当強い政治家系なんですね。

私がちょっと注目しているのは、小児脳神経外科医のBen Carson(ベン・カーソン)。メリーランド州にあるあのJohns Hopkinsというアメリカでも有名な病院で最年少にしてディレクターになったという超凄腕外科医。そのカリスマ性や功績が称えられて、大統領候補になっています。

ただ、彼がどれだけコンサーバティブなのかわからないので、投票したいかどうかは何とも言えないですが、「政治以外のバックグラウンドを持った頭の良い人」という意味で注目しています。彼は5月頭に「とても大事な」スピーチをするとのことなので、そこで立候補するかどうかおそらくわかるはずです。
私は今回は女性候補者推しなので、リパブリカンでも女性候補者が現れてくれたら、面白くなるのになぁ・・・と思っているのですが、今のところ有力な女性候補者の名前は挙がっていませんね。
リパブリカン候補者の課題:
“Good Ol’ Boys”と(皮肉を交えて)呼ばれる白人男性が率いてきたリパブリカン。
21世紀に入ると、アメリカのデモグラフィーも変わり、マイノリティ(有色人種や女性)がリードをとる社会が増えました。
そんな中で”Good Ol’ Boys”の姿勢を貫くことは賢明ではありませんし、時代に逆行しているということは、いずれ消滅してしまうリスクもあるわけです。
今回の選挙に勝つためには、時代の変化を受け入れ、かつアメリカの古きよき価値観を保持できるポリシーが必要です。
そのためには、マイノリティ候補者というカードも必要になるでしょう。なので、テキサス州やブッシュ家などのコテコテコンサバ系を持ってくると、勝機は少ないように感じます。
いやはや、面白くなってきましたね~。
また詳細がわかり次第、大統領選挙についてはアップデートしていきたいと思っています。
2016年、ホワイトハウスのオーバルオフィス(大統領のオフィス)に座るのは、誰なんでしょうか。