脱サラ母の数学教師への道 (11) アメリカ中学の教室

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こんにちは、Erinaです。

 

前回の記事で、ここサンディエゴの中学で教育実習が始まったと書きました。

今日は、アメリカの中学の教室の中がどうなっているかを紹介してみたいと思います。

 

まずは、教室を後ろのかどから見た全体像はこんな感じ。

 

 

 

 

前にスクリーンがあって、その後ろのホワイトボードはこのクラスではほとんど使われていません。

右の壁にある茶色のドアから教室に入ってきます。

左側には先生のデスク、パソコンなどがあります。

お気づきの通り、椅子は一列に並んでおらず、4人のグループごとに分けられています。

この学校では、数学は CPM (College Preparatory Math) というカリキュラムを取り入れられていて、グループにおけるディスカッションを重要視するので、このようなクラスルーム形態になっています。

 

 

日本の中高との大きな違いは、教室は先生一人に充てられること。

つまり、日本の小学校のように、先生は自分のホームルームがあり、教室移動は学生がするのです。

こうすることで、先生は自分の教材や資料をホームルームに置いておくことができ、日本のような職員室が必要ありません。授業の準備も、自分の教室で全てできるので、効率も良く、パッと仕事を終わらせて帰ることができる。

アメリカの学校にはオフィス(校長やナース、セクレタリーが常駐)があり、ラウンジと呼ばれる休憩所がありますが、そこに先生達が集まることはほとんどありません。ランチ時間以外は誰もいない。笑

場所もそれほど広くないし、先生達は常に自分の教室で仕事をしているのです。

 

 

そんなわけで、先生のパーソナリティがものすごく出るクラスルーム。

私を指導してくれている先生の教室はどんな様子なのか、見てみましょう。

 

この教室にいるのは、シュミッド先生で30代後半〜40代前半の女性。二人の娘を持つママで、8年生数学の教務を務めます。

 

ここが教室の左隅にある先生のデスク。

緑色の戸棚には、娘達の写真やアートが貼られていて、ママな感じ。その戸棚の中には電子レンジとミニ冷蔵庫(ランチを保存しておく)、足元の本棚には資料や教材などが保管されています。

 

左側の壁にはカレンダーがあって、授業の進行予定をここで確認できます。

テストやアクティビティ、宿題の期日などもここに書かれていて、これは生徒のためというよりも、先生のリマインダーとしての役割が大きいです。

 

 

 

教室の後ろの壁を見てみると・・・

 

 

 

色々な貼り物があります。

まずは、大学のペナント。

やはり、子供達に「大学進学」ということを意識させる上で、こうやって様々な大学名に触れさせるようです。先生自身の出身校の旗やペナント、スティッカーもたくさんあるし、こうやって有名な大学の名前を出しておくこともよくされていますね。

その上の青いポスターには、”Sentence Starter”(この記事でちょっと紹介しました)が書かれていて、グループディスカッションをする上で、学生達に意識させています。

 

右側には、あの有名なポスターがあります。

1968年のメキシコシティオリンピックでのシーンで、ご存知の方もいらっしゃるでしょう。

陸上200メートルで金メダル・銅メダルを獲得した Tommie Smith選手とJohn Carlos選手は、アメリカの黒人社会にはびこる貧困や、当時の人権運動などを示すために、黒い手袋を履き、靴を脱いでメダル授与の台に上がりました。彼らは、アメリカ国歌斉唱の際には、それぞれに拳をあげ、その瞬間の写真はこうやって歴史的シンボルになったのです。

 

公立学校の教師という仕事は、やはり、どんな生徒も平等に教育を受ける権利があり、このアメリカという多様化した社会の中で、機会は均等に与えられるべきだと信じる人が多いです。なので、アメリカの歴史の中で、市民権を得てきた存在をきちんと認知し、ダイバーシティを積極的に受け入れようとしているわけです。

 

先生のデスクの写真には、レインボーフラッグが見えますが、これはやはり彼女自身が、LGBTQを受け入れますよ、というサインでもあります。

こうやって大人がこちらから腕を広げてあげることで、話を聞いてほしい学生がやってこれるのだと思うし、教師として、自分のポリシーをオープンに掲げることは大事なのだとこのクラスルームを見て感じています。

 

 

最後は、先生達のラウンジ。

 

 

この学校は、建物が “Pod” と呼ばれるかたまりに分かれていて、一つの建物に4〜5つの教室があります。その真ん中に、こうやって先生達の小さなラウンジとトイレがあり、先生達は休憩室として使っています。

つまり、どどーんと大きな建物が一つあるのではなく、キャンパス内に小さな建物がいくつも分散しているイメージです。奥のドアが2つありますが、それぞれ別の教室につながっています。

 

この学校の良いところは、トイレがすぐそこにあること!笑

何せ、先生は授業が始まるとものすごく忙しいので、トイレに行く時間すらない、ということも先生になって初めて知りました。

5分休憩、10分休憩の間も、生徒が、「せんせぇ〜・・・」ってやってくるし、次の授業のために、あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ、と走り回っているうちに、トイレに行く時間もあっという間になくなってしまいます。

そんなわけで、ドアを1つ開けたところに先生専用のトイレがあるというのはものすごく助かる。子供達がちょっとプリントをやっている間に、ササっとトイレに行けるからです。

新しく学校設計する方(いないと思うけど)、そういうところをぜひ考慮してください。笑

 

 

・・・と、学校によって本当に異なるクラスルーム形態ですが、私の実習先を紹介してみました。

 

このシリーズの他の記事はこちらで読めます。

 

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About Erina

こんにちは、Erinaです。 日本で一浪した後、2002年に留学生として渡米しました。ESLとコミュニティカレッジを経て、4年制大学に編入。高校時代は大嫌いだった数学が大学で大好きになり、応用数学専攻で卒業。金融アナリストインターン、IT企業でデータアナリスト、銀行で不動産アナリストを経て、現在、キャリアチェンジの真っ最中。アメリカの高校で数学教師になるために、2016年夏に脱サラ。久しぶりの勉強と主婦業に専念しています。二人の小学生のママです。趣味は読書・ヨガ・テニス・ゴルフ・DIY・庭仕事で、最近の一番の楽しみは子育てです。 アメリカに住む日本人女性を応援したくてこのブログを始めました。

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