
21世紀の働き方:進路をとる
こんにちは、Erinaです。
みなさんも日常生活の中で感じることがあると思いますが、社会はものすごい速さで色々な変化をしています。
10年、いや、5年前ですらこの世に存在しなかったものが、今は当たり前になり、値段も安くなったりしていますね。
たとえばインターネット。
それこそ、私がアメリカにやってきたときは(そんな昔じゃないはずなのに)、AOLのダイヤルアップが主流でした。
デスクトップのAOLアイコンをクリックすると、電話回線を通じてインターネットにつながります。ウェブサイトは全てプレインテキストで、動画などのストリーミングもとても遅かった。
それが今では、映画が途切れることなく見れて、もう何でもできますよね。
たかだか13年前のことです。
インターネットの普及は、私たちの生活を大きく変えました。
そしてそれは私たちの働き方、というものにも影響を与えているし、これから、特にベビーブーマーのみなさんたちがごっそりと退職する5~10年のうちに、様々な企業体系やライフスタイルというものが変わると思います。私はそれがちょっと楽しみです。
この記事でTamamiさんが書いてくれたように、「フリーランス」というスタイルもその一つです。
世の中には、会社に毎日通勤し、上司の目の前で働く必要のない職業がたくさんあります。
これからそういう職業はどんどん増え、それを可能にするインフラストラクチャーはどんどんAvailableになっていくでしょう。
そのような社会で、これから30年、もしかしたら退職年齢引き上げによって40年は働く私は、仕事や働き方というものと、どうやって向き合っていくべきかを考えてみました。
まずは、「自分の進路」についてです。
覚えていますか?
子供時代に、「大人になったら、○○になりたい」というやつ。あれが、まずは進路を考える最初のきっかけのはずです。
たいていは、親の仕事だったり、周りの大人(学校の先生とか小児科のナースとか)だったりします。それは「情報」が限られているから。だって、世の中に他にどんな仕事があるかなんて、小学校低学年は知りません。
そこから中学、高校、と進むにあたって、自分の興味や大学進路という要素が入ってきます。「○○になるには、どうしたら良いか」「どこの大学で何を勉強したら良いか」と具体的になるはずです。
そして大学に進み、まずはやりたかった勉強と現実のギャップを知り(笑)、就職活動という別のゴールが目の前に入ってくると、もう子供のときに思い描いていた「なりたかったもの」が全く別世界のことになっていますよね。
就職すると、会社のルールに従うことで精一杯の毎日。
「あれ?こんなんだったけ?ってか、これであと30年?」
はい、そうです。あと30年。もしかしたら40年。現実と理想のギャップ・・・。
と、これが現在ある「進路」です。
でも、大人は誰もそんなこと教えてくれないでしょ?私は正直だから、教えちゃいますけど。(笑)
一昔前までは、良い企業、良い大学、良い高校、良い中学・・・と逆算されたレールに乗っていることが「成功」だと思われてきました。
しかし、インターネットなどのリソースが活用されるようになると、人々の価値観は変わり、人生で大事なのは「成功」ではなく、「豊かさ」や「幸せ」だと思う人が増えてきました。
給料が下がっても、子供との時間を過ごせる仕事を選んだり、勤務時間を減らして、自分のための時間を作るようにしたりと、特に私と同年代の親たちがそのような選択をするのを目にするようになりました。
有名企業や優秀な学校というのは、「数値」で見ることができます。しかし、「豊かさ」や「幸せ」というものは数値で表すことができません。
特に日本は、様々なことが数値化され、便利になったものの、数的ではないものを判断できない社会になってしまいました。
「日本で一番優秀な大学はどこか?」という質問に即座に答えられる人はたくさんいるでしょう。しかし、「あなたにとって幸せって何ですか?」という質問にぱっと答えられる人が、どれだけいるでしょうか?
私はこれは、とってもマズイことだと思うのです。
本当の豊かさや幸せを知っている人は、たいてい外国生活や田舎生活をしたことのある人。そこでは生活がとてもシンプルで、人間のあるべき姿や、幸せや豊かさのあるべき姿を学ぶことができるからです。
今では、外国はとても身近になり、移住も昔ほど大げさなことではありませんから、人の流れは活発になり、「良い企業、良い大学、良い高校、良い中学」というストラクチャーは崩壊していきます。
現に、有名大学でも入学希望者数が減り、定員割れしている始末。予備校だって縮小しています。
それは日本の若い世代が、「良い大学に行くこと」に希望や意味を見出せないからです。
では、これからの社会で、どうやって自分の進路をとるべきでしょうか?
結論から言うと、「用意されたストラクチャー」がないところでは、自分で作らなければなりません。
そこには地図だけが用意されていて、どこにどうやって行き、どれだけステイし、次にどこへ向かうか、というのは何一つ書かれていないのです。
それは全て「自分の決断」です。
怖いですか?
最初は怖いかもしれません。
なぜなら、今までは、「まずはAに行きましょう。そこでアレとコレを見て、アレを食べましょう。次にBです。BへはCという交通手段を使って、20分かけていきます。」(とまるで修学旅行ですね。あれが日本の進路の縮図か・・・。)というものに従うトレーニングしかしてきませんでしかたら。
だからこそ、若いというか幼いうちから、「自分で決める」ということが必要になってくるのです。
何をやりたいか?What do I want to do?
どこでできるか?Where can I do it?
誰がやっているか?Who is doing it?
どうやったらできるか?How can I do it?
どうしてやりたいか?Why do I want to do it?
全て、自分の言葉で答えられますか?
そのためには、リサーチも必要になるでしょう。
人と話したり、それこそインターネットを使ったり、情報集めをするには、「言語力」も必要になります。そこで英語や他の外国語の必要性も出てきます。
ここで見えたものこそが「自分の進路」です。
私はこうやって、不安だったアメリカ留学を、自分にとって確実なものにしました。
自分なりの答えを探して決めると、自分の中でブレなくなります。
他に目移りしたり、迷いが生まれたとしても、戻ってくるベースがきちんとできるのです。
こういう自分の中のベースがいかに大切か、というのは、今になっての結果論ですが、若い時にやっておいて良かったと思える作業でした。
「いや、あの時、ああやって自分で決めたじゃないか。納得もしたじゃないか。」
そうやって自分のやっていることに、自信が生まれるようになったのです。