
I am an American
Happy Friday!
今週も色々なことがありました。
さぁ、行ってみましょう。金曜日のクオートです。
今日は、クオートと一緒にある人を紹介します。
クオートはこちら。
I believe I have voted for both Democrats and Republicans. Am I either one? Absolutely not. Ladies and gentlemen, I am an American.
by David Letterman
David Letterman(ディヴィッド・レターマン)を知っていますか?
彼はCBSで夜11時から放送される”Night Show”のホストを22年間やった人なのですが、来週の20日が彼の最終オンエアーで、これを機にリタイヤします。

Night ShowのDavid Lettermanは、日本で言うところの「笑っていいとものタモリさん」で、彼のトークのセンス、頭の切れ、人当たりの良さ(というか上手さ)は私はアメリカのメディア業界でも抜群だと思っています。
「アメリカでうまく人と話したい」と思っていたときに、彼のNight Showを見て勉強したのはもう10年も前のことです。もし今の私のトークが「面白い」と誰かに思ってもらえたら、彼の影響は少なからず(というかもっと)しているはず。
そんな彼がリタイヤするニュースを去年聞いた私は、寂しいような、時代が一つ終わるような気がしました。
“Late Show with David Letterman”はCBSの看板番組で、ハリウッド俳優・女優はもちろんのこと、歴代大統領たちも登場しては、Lettermanがかなりカジュアルにインタビュー(というかおしゃべり)をするのが目玉コーナー。
いつもはかしこまった大統領たちのカジュアルな部分も上手に引き出すLettermanが、アメリカに愛されるのも納得してしまうのです。
上の写真では、
Letterman: 「こないだ、あなたと家族を見かけたとき、娘さんたちがとても成長したな~ってつい見とれてしまったんだ。それってすごく嫌でしょ?」
Obama: 「まぁ心配にはなるね。でも彼女たちは銃を持った男たち(シークレットサービス)に囲まれてるから。」
こういう面白いやりとりができるのは素敵です。
また、私が好きなところは、彼はとてもニュートラルな立場で切れの良いジョークやサーカズムや正論を言うこと。
特に政治なんかはとてもわかりやすい例ですが、クオートで書いたようなことをサラリと言ってしまうのがこの人。
では、クオートを訳してみましょう。
I believe I have voted for both Democrats and Republicans. Am I either one? Absolutely not. Ladies and gentlemen, I am an American.
「私はデモクラとリパブリカンの両方に投票したはずです。私はどちらかって?(一方であることは)絶対にありえません。みなさん、私はアメリカンです。」
このコメントのコンテクストがちょっとわからないのですが、きっと選挙の日に、言ったんじゃないかなぁと想像はつきますね。
“I believe…”を足すことで、”I have voted…”だけよりも自分の行動に対して客観的なスペースを置くことができるところや、その直後に”I am an American.”とシンプルな言葉で、「こうあるべき」ということをサラッと言えるところがとても好きです。こういう言い回しはとても参考になります。
デモクラか?リパブリカンか?と両極に分けたがる人は多いし、どちらが正しいか?と議論したい人もたくさんいるこの国で、「そんなことはどうでも良いじゃない」とこういう形で言える彼は、やはり独特のリスペクトを集められるわけです。
正論を言う人は嫌われることもありますよね。しかし、彼の場合はその言い方にも品があるというか、愛情があるというか、とにかく「敵を作りにくい」んじゃないかなぁと思います。
もっと彼のトークを見て勉強したいですが、リタイヤということで残念です。
お疲れ様でした。
これからは、愛息のハリー君と奥様との時間を楽しんでください。
We will miss you!
