
夢のリセット
こんにちは、Erinaです。
今年は自分にとって、とても興味深い一年でした。
前半は、仕事では思うような成長が見えず、フラストレーションの日々が続きました。転職するための準備なんかもしましたが、それもパッとせず、大学院に行こうかなぁ?など様々な「横道」に気をとられることもありました。
常に、何らかの結果を出すことで、自分の人生に意味を見出してきた私は、それが起こらないことにイライラしていたし、もがいていました。
夏の終わりに、私は今年、「後厄」だったと知り(遅い!笑)、「そっか~、じゃあジタバタするのは止めよう」と吹っ切ったおかげか、視界がクリアになって、頭がスッキリするような決断に至りました。
それは私は今、「自分の夢をリセットする時期」にあるということ。
これまで、それこそ中高生時代から、「アメリカのビジネス街で、英語を使って外国人と仕事をする」というボンヤリとした夢を持っていました。浪人時代を経て、留学~就職し、途中に結婚と出産をはさんで、今の自分がいる。
あれ?
考えてみれば、その「アメリカのビジネス街で・・・」っていう夢は実現してしまっているんじゃないか?
この一年間、ずっと自分の中にあった「このまま30年、こうやって仕事をするのかなぁ・・・?」という疑問は、若い頃の夢を、すでにかなえてしまった自分への、「そろそろ次に進みなさいよ」という警告だったのです。
そうか、私に必要なのはMBAでも昇進でもない。
「新しい目標」なんだ。
エネルギーだけでがむしゃらだった10代。
自分の夢を叶えるために必死だった20代。
私は次のステージに進むときなんだ。
そう思ったのは、ある週末、サンディエゴのIKEAで家族で買い物をしたときでした。
あの店には、買った商品を持って出てくると、駐車場に出る前にLoading Zone(荷物を載せるエリア)があります。私と子ども達は、買い物を済ませ、そのLoading Zoneで、旦那が車で戻ってくるのを待っていたところでした。
そこで、一人の若い女性に声をかけられました。
「あの、ちょっとすいませんが、私の荷物、見ててもらえますか?車をとってきたいので。」
「あぁ、良いですよ。」
「すぐに戻りますから。ありがとうございます。」
と言って、駐車場に車をとりに走る彼女。
一人で買い物に来ていたので、荷物を見ていてくれる人が必要だったのです。
うちの旦那が車で戻ってきて、自分たちの荷物を載せて、子ども達も車に乗り、準備万端。
待つこと1分。
女の子がホンダシビックで戻ってきました。
「ありがとうございます。」
「いえいえ。」
彼女の荷物は、特別大きいわけじゃないけれど、平たくて、一人で運ぶのはちょっと大変そう。
「車に運ぶの手伝おうか?」
自然と言葉が出てきました。
「えっ、本当に?!ありがとうございます。」
彼女はちょっとオタオタしながら、
「え~っと・・・トランクには入らなさそうだから、後部座席で良いです。」
「オーケー。」
と2人で荷物を詰め込みます。
「ありがとうございました。」
「家に帰ったら、手伝ってくれる人はいるの?」
「えぇ。今日はルームメートが手伝ってくれるはずだったんですけど、来れなくなっちゃって。でも後で手伝ってもらうから大丈夫です。」
そう言った彼女は、SDSU(私の母校であるSan Diego State University)のランヤードを首から提げていました。
あ・・・後輩か・・・。
車に乗り込んだ私は、あることを思い出していました。
私が学生時代、サンディエゴで出会った社会人女性たち。
大先輩である彼女たちの「私もSDSU卒業生よ」という言葉を聞くたびに、そこに溢れる自信やプライド、そう言えるようになるまでの時間と経験を私はひしひしと感じていたのです。
「彼女たちは私の前を走っている」
「私もいつか、あそこに行きたい」
まだまだ見えない未来のために、必死で数学を勉強していた私はそう思ったものでした。
そして現在。
私は今、あの女性たちの立場にいる。
つまり、私の後ろにいる若い世代は、私の背中を見ているのだ。そう、あのときの自分みたいに。
だから、次の目標は、自分のためだけの夢じゃなく、コミュニティや次の世代をリードできるものじゃなきゃいけない。
そう思ったのです。
よし、夢をリセットしよう。
また一から始めたとしても、それはゼロじゃない。
この10年やってきたことが、無駄になることは絶対にない。
なぜならそれを踏み台にして、もっと高いところに行けるのだから。
そんなブレイクスルーを旦那に伝えたら、意外な言葉をもらいました。
“I’m so proud of you.”
今年中ずっと自分自身に悩んでいた時は、彼にどんな言葉を言ってもらっても、”That’s not what I want to hear.”(「それは聞きたい言葉じゃない」)と思っていたのに。
答えは自分の中にある、というのは本当だな。
そしてその答えは、一人でもがいてもがいて見つけるものなんだ。
そういうふうに思わせてくれた、あの女の子にお礼を言いたい気分です。