ドゥーラの存在と、アメリカで妊娠する意味

こんにちは、Erinaです。

みなさん、「ドゥーラ」(または「デューラ」)という言葉を聞いたことがありますか?

 

英語では”Doula”と呼ばれる人たちは、妊婦さんや産後のママ、新生児のケアをするお仕事をしています。

この記事でも登場した若山貴代さんは、サンディエゴに在住の日本人女性。このドゥーラのお仕事を通して、数多くの女性とベビー、また旦那さんたちのお役に立ってきました。

今日は、貴代さんの言葉をもとに、このドゥーラというお仕事について詳しく書いてみたいと思います。

 

私が初めて「ドゥーラ」という言葉を聞いたのは、今から8年ほど前。貴代さんと出会うよりも前のことで、長男を妊娠したときのことでした。

初めての妊娠、それもアメリカで出産。どこから手をつけたら良いのかわからない間にも、ベビーは自分の体内で成長していく。旦那にとっても初体験だったので、何もかもが手探りでした。

 

幸いにも、私たちの加入している医療保険(カイザー)の産婦人科(ObGyn)はとても充実していて、ミッドワイフ(Certified Nurse Midwife)はとてもフレンドリーかつ知識豊富な女性。毎回の検診に夫婦揃って行き、様々な質問をしては、個人的に勉強もしました。

それでも出産予定日が近づいてくると、自然と不安が募ります。

 

「両親学級に行ったほうが良いよね!」

 

と夫婦で参加したクラスの先生が、ドゥーラの女性でした。

もちろん「ドゥーラって何?」と疑問を持った私たち夫婦。そんな言葉、初めて聞いたのです。

 

クラスでは、陣痛を受けて病院に行くタイミング、呼吸法、お産の流れ、自然分娩以外のオプション(帝王切開や無痛分娩など)、新生児のケアや生後2日間のウンチの変化などをカバーし、「医療サービス提供者」ではなく、あくまで「両親の視点」での情報を提供してくれました。

 

そうやって事前知識を持って臨んだ初めての出産は大成功(って言うのかな?)で、この体験は私たち夫婦にとってかけがえのない思い出になったのです。

その一年半後に私は第二子となる長女を出産。この体験も、やはり私たち夫婦にとって大切な思い出になりました。

 

そして第二子出産から約一年。

私は貴代さんと出会いました。

 

貴代さんによると、”Doula”という言葉の起源は、ギリシャ語で「出産する女性を支える経験のある女性」。現在では出産に立ち会う”Birth Doula”と産後のお世話をする”Postpartum Doula”の二通りのポジションがあります。

アメリカでは、このドゥーラの役割と大切さが認められて、個人的にドゥーラを雇う妊婦さんとパートナーがとても増えているとのこと。

 

私は自分の妊娠・出産を通して、学んだことがありました。

 

それは「自分らしくある」ということの大切さでした。

 

それまでは、「夫婦で子作り→妊娠→9ヶ月→出産」といういわば事務的な流れが頭の中にあり、それがどう”How”起こるのか、というところまで考えたことはなかったのです。

中には超がつく健康妊婦さんもいれば、ハイリスクと呼ばれる妊婦さんもいます。同じことをしても、全く問題ない人もいれば、てきめんに影響が出る人もいます。ベビーの状態も本当に様々で、出産も様々。

 

でも、どうしてそうなのか?

与えられた体とベビーのために、何をできるのか?

 

というところまで考えたことはほとんどないはずです。

というのも、貴代さんによると、雑誌やインターネットでの情報ばかりが豊富で、自分の体の声やベビーからのサインに耳を傾けられず、悩むママが多いとのこと。

「これをしちゃダメ」「あれは良くない」という一辺倒な言葉で頭でっかちな妊婦さんが増えてしまう。

周りもそういう情報に振り舞わされるから、妊婦さんが肩身の狭い思いをする。

 

とっても悲しいことだと思いませんか?

 

そんな中で、ママが自分自身と向き合い、ハッピーで安全なお産を迎えるにあたって、何が必要なのか?を一緒に考える、それが「ドゥーラ」のお仕事なのです。

 

 

私がアメリカで妊娠・出産をして良かったことの一つは、「妊婦はとてもハッピーな存在である」と社会が認識していることでした。

妊婦だって、タイトなヨガパンツとタンクトップでおなかを出して歩くし、ジョギングだってします。”This is good for me!”なんてみんな言うのです。

おなかが目立ってきたら、知らない人たち(特に女性)に「あら~!おめでとう!」と笑顔で言われたり、「触っても良い?キャー!今日はラッキー!」なんて誰かを幸せにしてあげたり。

 

「妊婦パワーってすごい!」と思ったのです。

 

あのまぁるい体は、周りにいる人たちの心も、無条件でまぁるくしてくれる力を持っている、そんなことに気づいたのです。

 

確かに辛いことや痛みもあったけども、総合してみれば、私にとって妊娠時期は”It was one of the best times in my life.”(人生で最高の時期のうちのひとつ)と言えます。

 

貴代さんのようなドゥーラの女性たちは、ママたちが将来的にそう言えるように、教育し、伝え、応援し、勇気を与えることをお仕事にしています。

 

 

 

 

 

“ドゥーラの存在と、アメリカで妊娠する意味” への1件の返信

  1. 素敵なご経験ですね!

    赤ちゃんがこの世に誕生する瞬間はもちろんミラクルそのものでかけがえのない経験ですよね!
    それまでの妊娠期間は毎日が神秘としんどさの繰り返しなのも妊婦でしか味わえません。
    私も3男3女をbirth doula (midwife)の介助で自宅出産しました。
    コラムを読みながら思いだしてしまいました。
    主人が針灸士なので安産灸のおかげもありますが毎回安産だったのは幸運だったと思います。

    産後doulaの存在はまだ珍しかった頃だったので、母乳のケアは日本の母乳育児の先生から国際電話で指導を仰ぎました。受精してから出産までの約10月10日を素晴らしい時間にするために、doulaの存在は重要だと思います!

    我が子の誕生と成長を自然の営みの一つとして受け入れていきたいものですね。

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