英語的思考を育てる:まとめる

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こんにちは、Erinaです。

 

私が渡米したのは13年前。

UC IrvineのESLに通う留学生としてアメリカにやってきました。(ESLのサインアップについてはこちらの記事で)

 

それまでの英語の勉強は、日本での大学受験用の英語、そして駅前留学での会話練習で、アメリカに来てからの英語の勉強とはだいぶ質の違うものだったと思います。しかし、そんな違いを当時は知るはずもなく、ESLの授業スタイルや、宿題の質に最初はとまどったりしたものです。

 

私がESLでの課題で今でも印象に残っているものがあります。

 

それは、中級レベルのライティングのクラスで、毎週出された宿題でした。

古びたボルボに乗るあのおばあちゃん先生の名前は忘れてしまいましたが(笑)、淡々と、かつシンプルにわかりやすく説明してくれた彼女の授業は、その後のコミカレや大学でのライティング、果ては現在の仕事にも影響しています。

 

「英語的思考」とは、私の13年間のアメリカ生活で感じたものです。

「日本語脳」とか「英語脳」という言葉がありますが、それは単純にボキャブラリーの引き出しではなく、「思考そのもの」が英語と日本語で違うのです。

たとえば、「日本語だと曖昧な言い方をできるけど、英語だとかなりストレートな物言いをしてしまう」というバイリンガルの方は多いはず。

それは、ただ単に言葉選びの問題ではなく、「英語を話すときはこういう考え方をするけど、日本語だとこういう考え方をする」という別々のチャンネルが頭の中(というか心の中?)に存在しているからです。

 

「ある程度は英語で会話できる。だけどなんかまだ英語ネイティブと自分の英語には大きな差があるんだよな~。でもその違いをどうやって埋めたら良いのかわからないのよね。」

 

と感じる方、この「英語的思考」をちょっと練習してみましょう。

 

 

 

その課題とは・・・

 

Read an article. Summarize the article in 3 sentences.

(記事を一つ読みなさい。そしてその記事を3文で要約しなさい。)

 

というもの。

雑誌や新聞から好きな記事を選び、読みます。

そしてそのまとめ(要約)を3つの文章でするのです。

 

最初に私が感じたのは「え~!たったの3文?絶対に足りない!」でした。

そして当然のごとく、最初は全く足りず、何を残して何を削るのかがわからずに、手こずったのを覚えています。

しかし、学期が終わる頃になると、要領を得た私は、この宿題が大好きになりました。そしてここでのトレーニングは、現在のビジネスメモやメールを書くときにも役立っているし、私の「英作文の原点」はここにあると思うのです。

 

 

 

じゃあちょっとやってみましょう。

 

まずは練習なので、いくつか簡単な例を挙げてみます。

 

ポイントは「読みやすい記事を選ぶこと」。笑

当たり前ですが、自分の興味のある記事や、ボキャブラリーをある程度知っているものを選びます。

 

また、雑誌を選ぶときは、TimeやNewsweekなどの時事ものよりも、National Geographic
The Atlanticなど、記事が一本きりの雑誌がオススメです。

時事ものは、そのイベント(戦争や経済政策など)を普段からフォローしてないと、途中から読んで内容を理解するのは大変だからです。

趣味があるなら、スポーツ誌とか、ファッション誌、インテリア誌などでももちろんオーケー。最近はブログやテーマのあるウェブサイトがたくさんあるので、そこから選んでもオーケーです。

記事の長さは、個人の好みにもよりますが、短すぎるとあまり練習にならないので、自分にチャレンジできるような長さを選びましょう。

 

 

ではでは、ちょうど良い感じの記事を見つけたので、やってみます。

 

タイトルは

 

Why We Face Challenges + How To Overcome Them

 

まずは記事を読んでみましょう。

 

 

 

 

 

 

読んでみました?

 

この記事が読みやすいか、読みにくいか、長いと感じるか、短いと感じるかは人それぞれです。サーっと流し読みする人もいれば、全ての単語を理解したい人もいるでしょう。それは個人に任せます。

 

 

では、読んでみたらまず、

 

  • 最初の導入は個人的なストーリー(筆者の最近の出来事から、『こういうテーマの記事を書いてみようかな』って思ったんだな。)
  • Bullet point(箇条書き)で4つのポイントがある(彼女なりに、大事だと思うことは4つあるんだな。)

 

なんてことに気づくでしょうか。フムフム。

 

 

では、筆者がこの記事で最も伝えたいことは何でしょうか?

 

わかります?

 

その答えを見つけるには、どこを見ますか?

 

 

答えは「タイトル」ですね。

 

誰しも「これを伝えたいんだ!」ということをタイトルにするはずです。なのでタイトルを何らかの形でこのまとめに入れることで、「私はこれから、こういう文章について要約します」と使えます。

 

 

 

 

 

では、本文の流れをまとめてみましょう。(これはあくまで私の言葉です)

 

①最近の友達との会話をきっかけに

②誰もがchallengeに直面することを実感

③4つの克服法を紹介

 

という感じでしょうか。しかもちょうど良い具合に3つのステップですから、それぞれを文章化したら良さそうです。

 

ではこれも私の言葉でやってみますね。

 

①The author wrote an article, “Why We Face Challenges + How To Overcome Them”, after the recent conversation with her friend.

②She realized everybody faces various challenges every day, so she addressed 4 strategies how to deal with challenges when they arise.

③The first point is to involve somebody who sees your challenges objectively, the second point is to distinguish when the challenge becomes negative stress, the third point is to relax to create space for solution, and the last point is to realize the challenge is an opportunity to grow.

 

おぉ、上出来!と自画自賛。笑

 

単語については、置き換え可能なものをで書いてみました。

たとえば

various は different, different kinds ofなんかもオーケー。

addressed: introduced, talked about

strategies: ways of

deal with: overcome, get over with

arise: appear, came into

involve: ask, consult, include

distinguish: determine, acknowledge, know, figure out, find out

なんかは同じ意味として使えそうです。

似た意味で、もっとsophisticatedな単語を使いたい!というときは、thesaurus.comで同義語を探します。

 

 

 

この課題、やってみるとわかりますが、③なんかは本文からの単語をほとんどそのままです。文章が短ければ短いほど、要約文は本文にソックリになります。

 

どうでしょうか?

「これならちょっとできそう!」

「う〜ん、まだちょっと私には難しい。」

「なんとかできるかな?」

・・・と人それぞれの感想があると思いますが、どう思ったかぜひ教えてください。

 

 

この練習の目的は、

 

「記事を読んでいない人に、記事の内容を手短に説明すること」

「物事のバックグラウンドを知らない人に、物事を手短に説明すること」

 

 

アメリカで生活している人なら経験があるはず。

 

“So, what’s the point?”

(で結局、何を言いたいの?)

 

何かを説明していて、そう言われたことはありませんか?

 

アメリカではダラダラと物事の流れを全て説明するよりも、「要点だけ教えて」という場面がものすごく多い!

私がアメリカ生活をしていて気づいたのは、この「要約」ができるかできないかで、相手の対応もまるっきり変わってくるということ。カスタマーサービスなんかも、これがうまいかどうかで店員や相談員の態度が全く違ってくるのです。

しかし、日本人はこの要約が苦手な人が多く、よっぽど辛抱強い人が相手じゃない限り、「もう良いわ」と投げやりな対応をされてしまうように見えます。

 

なので、ぜひ要約練習をしてみましょう。

 

次回はこの練習をいくつか一緒にやってみましょう。

 

 

 

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About Erina

こんにちは、Erinaです。 日本で一浪した後、2002年に留学生として渡米しました。ESLとコミュニティカレッジを経て、4年制大学に編入。高校時代は大嫌いだった数学が大学で大好きになり、応用数学専攻で卒業。金融アナリストインターン、IT企業でデータアナリスト、銀行で不動産アナリストを経て、現在、キャリアチェンジの真っ最中。アメリカの高校で数学教師になるために、2016年夏に脱サラ。久しぶりの勉強と主婦業に専念しています。二人の小学生のママです。趣味は読書・ヨガ・テニス・ゴルフ・DIY・庭仕事で、最近の一番の楽しみは子育てです。 アメリカに住む日本人女性を応援したくてこのブログを始めました。

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