
小中学生のための漢字攻略法
こんにちは、Erinaです。
日本の小中学での漢字の勉強は、大変ですね。
子供たちの勉強を見ていて、こんなに難しい漢字をこの学年で覚えるのか、と驚くことがあります。
今日は、小中学生が漢字を攻略するために、書き取り練習とはちょっと異なる勉強方法を紹介してみます。
正直に言うと、私は小中学では、漢字で苦しんだ記憶はありません。
漢字テストのために、必死で書き取り・・・ということはなかったはずです。小学校では、入学した時点で1年生の漢字は読めたし、その後も2学年くらい上の漢字をずっと知っていました。
夏休みの漢字書き取りも、「腕がだるくなるものだ」くらいの認識しかなく、練習して初めて読めるようになった漢字というのはほとんどありませんでした。
アメリカで生活している今でこそ、漢字を書くことはあまりないのですが、それでも他人の間違い(「確率 (probability)」と「確立 (establishment)」とか)が気になったりと(笑)、割と丁寧に漢字を使っていると思います。
そんな私が紹介したい、漢字攻略法とは・・・・
漢字攻略法その1
それは、「漫画」を読むこと。
初めて漫画を読んだのは、小2の時。当時、仲の良かった男の子が「ドラゴンボール」を読み始めて、私も読んでみたところ、見事にハマりました。
ちょうど、彼のお母さんとうちの母が仲良しで、「お小遣い制」についてうちの母が相談したところ、「うちはお小遣いは月300円。その他に漫画は月2冊まで買ってあげている」というシステムだったそうで、それを取り入れたうちの母は、月2冊まで漫画を買ってくれるようになりました。
当時はiPadもなく、ゲームもそれほど好きじゃなかった私は、時間があったらとにかく漫画を読んでいました。外出時もどれくらいの時間があるかを見計らっては漫画を持ち歩く、という状態でしたので、人生でかなりの漫画を読むことになりました。
それまでも本が好きで、学年より上の漢字が読めていましたが、やはり漫画を読むようになって、そのスピードが落ちることはなく、言葉を覚える、漢字を覚える、という意味で、今思えば素晴らしいツールになったようです。
日本語はひらがな・カタカナ・漢字が混ざったとてもユニークな言語だと思います。そして「漢字」というのは、美しいのと同時に、日本語を習得する上でのハードルでもあります。
そこで、日本文化において重要な「漫画」というのは、漢字習得に大きな役割を果たしていると思うのです。それは、ビジュアルでストーリーを追いかけることができるという点です。漢字がわからなくても、絵を見れば、楽しい場面なのか、悲しい場面なのか想像がつく。とりあえず読み進めて、後から戻って来れば、わからなかった言葉や漢字もだいたい想像がつく。そういう漫画の読み方を、子供たちもしているはずなのです。
たとえば、「花を摘む」というフレーズが漫画に出てきたとします。
動画やアニメで耳から聞いただけでは、「ハナをツム」という音で終わってしまいます。
これを文字で見ると、「花」という漢字は草かんむりがある、つまり植物系の漢字に分類されます。
問題は次。
「摘む」は手へんがあるから、手で何かすることだな。
↓
「む」が送り仮名だから、「とる」じゃないよね。
↓
あ、そうか、「はなをつむ」って言うから、「摘む」は「つむ」って読むのかな?
↓
(漫画で絵を見て)あ、花をつんでるじゃん!
と子供の頭の中で解読できてくるわけです。こうなると、まだ習っていない漢字も、すでに知っている漢字とのセットでどんどん読めるようになってくる。
習得漢字数が少ない低学年では、熟語は、漢字とひらがなのミックスで出てきたり(「学きゅう会」とかね)しますが、漫画で熟語を読んでいた私は、ミックスする必要が全くありませんでした。
だから、漫画は良い!
日本語の練習だと思ったら、誕生日プレゼントにテレビゲームを買うより、子供の読みたい漫画を全巻セットで買う方がよっぽど良いと思います。今は古本屋もたくさんありますしね。
・・・と、漫画を語らせたらかなり熱くなるので、このへんでやめておきますが、日本の文化として大きな市民権を得た「漫画」を、日本語習得の上では無視できないのだなぁと思い始めたのでした。
あ、もちろん親も一緒に読んで、どんな内容の漫画なのかをモニタリングしてくださいね。
漢字攻略法その2
それは、「作文」。
英単語を増やすという目的で、この記事にも書きましたが、考えは同じです。新しい言葉を自分の語彙に増やすという意味では、英語も漢字も同じ。使えなきゃ意味がない。
書き取りをして、細かい部分の練習は個別でするだろうけれど、親が勉強を見るなら、せっかくなので、こういう練習もしましょう。
まず、その子の年齢で知っているべき漢字の一覧表でも、まぁ教科書の漢字まとめページでもなんでも良いですが、漢字がバーッと載っていて、参考にできるものを用意します。
それを一緒に見ながら、「ここにある漢字の中から、好きなものを選んで、作文しよう!」と言うのです。
作文と言ったって、作文用紙にびっしり・・・というものじゃなくて良いんです。チラシの裏に、一文でも作文です。
ちょっとやってみましょう。
ここから私が作文するとしたら、
悪者を追いかける
笛をもって旅に出る
橋で転ぶ
とか、そういうので良いです。
この例文はつまらなくて申し訳ないですが、子供の発想は素晴らしいので、もっと面白いものがどんどん出てくるはず。大人じゃ思いつかないような作文ができたら、「うちの子、天才!」と褒めてあげてください。というか、ぜひ下のコメント欄でシェアしてください。
この練習の真の目的は、「漢字を使えるようになる」だけじゃなくて、「自分で考えて、文章を組み立てた上で、漢字を使えるようになる」ということです。アメリカならコモンコア、日本ならアクティブラーニングやらなんやら、と、現代の教育は、子供の主体性を試す動きに変わってきています。
漢字テストのような与えられた問題に答えるという課題もこなせるだけでなく、自分で、ゼロから1を作り出せるというトレーニングは、家庭でやっていて損はないと思うのです。
最近の情報化社会の中では、「この練習をするには、このソフトウェアが必要」とか、「この勉強をするにはこういう参考書が必要」と思ってしまうけれど、そもそも、「学習」に必要なのは、紙と鉛筆だけあれば、十分なはずなんです。
ってちょっと話がそれましたが。
そして、この練習では、作文だけで終わりません。
どうせだから、子供と一緒に親である自分も作文します。だから、作文が2枚ある。
作文が終わったらそれを交換して、子供は親の、親は子供の作文を読んで、今度はその漢字に読み仮名を振ります。
そうしたら、書くだけじゃなくて、読む練習にもなりますから、一石二鳥です。
日本の小学校の先生がこの記事を読んでいるかはわからないけど、もし私が日本で教えていたら、クラスでこの作文をやらせて、隣の子と交換させて、読み仮名練習までさせます。こうすることで、同年齢のクラスメイトたちから、言葉の使い方を教わることができるし、子供同士の学習も進む。
こうやって、自分で使える漢字が200個中10個になり、20個になり、50個になり・・・と増えていくことが、「語彙を増やす」ということです。
書き取りを20回も30回もしても、使わなければ絶対に覚えないし、忘れちゃいます。逆に、「どこかで見たことある」という経験を何度もすることのほうが大事で、そのスピードを速めるという目的での作文、なのです。
どうでしょうか。
これまでの書き取り練習とはちょっと異なる方法で、漢字マスターしてみてください。
まだ読んでない方は、こちらの「アメリカの国語、日本の国語」シリーズも読んでみてください。