遊園地で思うこと

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こんにちは、Erinaです。

 

ディズニーランドを筆頭に、たくさんの遊園地(アトラクションパークっていうんだっけ?)があるここ南カリフォルニア。地元民だと、年間パスなどもお得に買えたりして、頻繁に行く家族も多いです。

 

ここサンディエゴでも、世界的に有名なサンディエゴズー、シーワールド、レゴランドなどがあり、観光地として人気の理由でもあります。

 

しかし、これらの場所に行くようになったのは、私自身に子供ができてからで、特にディズニーランドなんて、初めて行ったのは4年くらい前のことでした。留学生時代に、こういう場所に行く学生が多い中で、あまり興味がなかったのは、私は人混みが嫌いなことが大きかったからでした。なんかこう、ものすごく大勢の人間が、雑然とした思惑を持っている場所ってすごく疲れるのです。

 

 

そんなわけで、息子が生まれるまでサンディエゴズーにも行ったことのなかった私ですが、最近、子供たちが小学生になり、やはりこういう場所に行きたがるようになってきたわけです。

 

今年の夏は、レゴランドデビューしました。

サンディエゴ北部のカールズバッドにあるレゴランドは、レゴ好きなら外せない場所でしょう。

私も、レゴが日本に入ってきた頃、まだスタンダードな「レゴ」しかなかった頃に、セットを買ってもらい、よく遊んでいた記憶があります。それから30年近く経ち、ニンジャゴーやら、女の子シリーズやらができて、「子供用おもちゃ」の枠を超え、なんだかすごいことになりましたね。

 

・・・と、レゴファンの視線で行くとなかなか面白いレゴランドなのでしょうが、今回は、「一人の親」としての視線で遊園地に行ってみると、そこに来る様々な家族連れに目がいくのでした。

 

まず、ここに来ることができるのは、経済的に余裕のある家族であること。

 

つまり、こういう場所に来て、こういう場所を「娯楽」として使えるのは、この社会の中でも、限られた子供たちだけだということ。

私は、「学校」というどの子供にもチャンスを与えられる場所で働きたいと思っていたから、この現実社会に存在する資本主義という「不平等性」を目の前に突きつけられた気分でした。

 

私は、子供を楽しませるために、わざわざお金を使わなくても良い、お金より頭と体を使え、と思っているので、レゴランドも今年になるまで来たことがなかったのだけれど、こういう場所を当たり前に使える家族はこの世の中にごまんといて、そして使えない家族も(見えないけど)きっとごまんといるんだろう、ということに気づいたのでした。

 

また、この記事でも書いたけれど、子供が成長する瞬間って、誰かの手で用意された場所では起こらないと思うし、それよりもアメリカのナショナルパークに行ったり、親子で自然の中に入っていくことのほうが、私は個人的に好きだなぁと思いました。(だからレゴランドは今年のシーズンパスでおしまい)

 

次に思ったことは、そこにいる家族は経済的なものでフィルターされているけれど、それと、「立派な親」であることとは、相関的ではないということ。

つまり、経済的な裕福さで集められた親がみんな、立派な親であるとは限らないということ。

もっと言えば、「お金がある=子供は幸せだ」は必ずしも成り立たない、ということ。

 

ここで私が言う「幸せ」っていうのは、子供が成長できる「安心感」のこと。

 

子供が、「自分の思いを受け取ってもらえる(その通りになるかどうかは別として)」という安心感は、子供の自信になるのだけれど、そのプロセスを、親自身が全否定していたり、または完全に無視していたり、「あぁ、きっと日頃からそうなんだろうな」と見えてしまう。

そうなると、子供の中で、「自分」という存在が、小さく、薄くなりながらどんどん消えていく (diminish) わけで、それを見るのはやっぱり辛いものです。

 

例えば、疲れて、またはお腹が空いてもう大泣きしている2歳くらいの子供。自分ではうまく言葉にできない年齢ですが、親がそれを完全に無視したり。親がちょっと立ち止まって、抱っこしてあげて、自分の意識をアトラクションから子供に向けてあげれば、おさまるだろうものを、ストローラーで大泣きさせたまま知らんぷりしたり。

小さい子供用の遊び場で、他の子供の迷惑になることをやっていても、知らんぷりしたり。その子供は、ママの注意を浴びたくてそういうことをしていると、第三者から見たらものすごくよくわかるのに。

 

中高生くらいにもなれば、そういう親に対して反抗心や懐疑心も生まれるし、自分自身の言葉で表現していくわけだけれど、その前の、幼児期〜小学低学年くらいまでは、親というのは絶対的な存在なわけだから、子供は無抵抗でどんどん小さくなってしまう。体だけは大きくなっていきますけどね。

 

逆に、ここアメリカ、それも南カリフォルニアだからこそ、「ステレオタイプ」を壊せるのかな、という親子もいました。

特に、アジア系の親子で、「きっと母国ならやらない(できない)んだろうな」ということも、環境が変わればできるという可能性もあるわけです。

 

例えば、40代の中国人らしきパパと、6歳くらいの女の子の双子が、デリでサンドイッチを買っていました。「ママはそのうち来るのかな?」と思っていたら、ずっとその3人だったのです。

レジ待ちの列で、うちの旦那がこのパパに何かを質問したところ、すごく綺麗な英語で(でもネイティブではない)クリアな答えをくれたこのパパ。

「きっと彼はナイスガイだ」とうちの旦那が言っていたけど、その真意は、「アジア系の移民でも、アメリカ文化を理解し、感謝し、そこに入っていこうと努力しているプロフェッショナルな父親」という意味でした。

 

母国では、「双子の娘を連れて遊園地」はできなくても(やらなくても)、アメリカ生活ではそれが当たり前になるとしたら、素晴らしいことだなぁと思ったのです。

 

(注:もちろん、これは私たちの独断であり、この親子のことはさっぱりわかりませんが、こういう想像をできるくらいには、私たちはそれなりの経験をしてきた、ということです。)

 

こういう「子育てに参加しないアジア系の父親」というネガティブなステレオタイプを壊してくれるケースは、多ければ多いほど良いものだし、それが日常的であれ、非日常的であれ、遊園地で見かけて気持ちよくなる (feel pleasant) 家族もいたのでした。

 

だからきっと、日本で話題になっている「ワンオペ育児」も、環境が変われば、周りに触発されて子育て参加したくなるパパたちもきっといるんだろうし、環境って大事だなぁと、無条件に青いカリフォルニアの空の下で思ったのでした。

 

・・・と、わざわざレゴランドでこんなことを考えている人はあまりいないのかもしれないけれど、子供たちが大きくなって手を離れて、自分たちで乗り物を乗ったりしている間に、こういう余計なことをふと考えてしまうのですよね。

 

まぁ、人が集まるところには、いろいろなことがありますね。

 

みなさんは、遊園地、好きですか?

 

 

 

 

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About Erina

こんにちは、Erinaです。 日本で一浪した後、2002年に留学生として渡米しました。ESLとコミュニティカレッジを経て、4年制大学に編入。高校時代は大嫌いだった数学が大学で大好きになり、応用数学専攻で卒業。金融アナリストインターン、IT企業でデータアナリスト、銀行で不動産アナリストを経て、現在、キャリアチェンジの真っ最中。アメリカの高校で数学教師になるために、2016年夏に脱サラ。久しぶりの勉強と主婦業に専念しています。二人の小学生のママです。趣味は読書・ヨガ・テニス・ゴルフ・DIY・庭仕事で、最近の一番の楽しみは子育てです。 アメリカに住む日本人女性を応援したくてこのブログを始めました。

5 Responses to “遊園地で思うこと”

  1. avatar

    りょうこ

    きゃーきゃーそういえばErinaさんサンディエゴでしたもんね!私たちレゴランドですれ違ってたかも!
    今カールズバッドに泊まってるんです〜。
    いやーレゴランド、ポートランドに比べて人種的に多様で新鮮です!ポートランドの動物園は白人が大多数です。
    これから海の夕日見てきます。いいなあカリフォルニア!
    そういえば、うちの両親もそういう考えで遊園地にはあまり行かずにその代わりスキー登山キャンプをする家でした。

  2. avatar

    Erina

    りょうこさん!
    あら!レゴランドにいらっしゃってたんですか?!
    いつまでサンディエゴですか?会いたかったなぁ・・・。

    北海道は自然が魅力ですもんね。
    うちもスキーはよく行ってました。寒いからあまり好きじゃなかったけど。笑

  3. avatar

    りょうこ

    Erinaさーん
    日曜日までサンディエゴでーす。
    今日は疲れ果てた家族を無理矢理バルボアパークに連れてく予定です。
    サンディエゴ最高ですね!引っ越して来たい!
    明るいふりしてるけどやっぱり雨が半年続くポートランドで一生暮らすのかと思うと気分が暗くなるわ〜。こんな明るいところに住んでらっしゃるなんてErinaさんうらやましい〜!
    今マジで移民計画w立ててるとこです。

    うんうんErinaさんにお会いしたーい!でも忙しいかな?

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    yuka

    Erinaさん、初めまして。
    いつもブログを読ませていただいています。私も二人の子供を持つ母で、現在ロサンゼルスに住んでいます。

    Erinaさんの『バイリンガル教育』についての記事に出会った時、本当に衝撃的でした。
    バイリンガル教育(うちは、主人が中国系なのでトリリンガル教育ですが。)についてとても悩んでいた時に出会った記事だったので、こういう考え方もあるんだ!と感銘を受けました。
    『物は考えよう』といいますが、いろんなアスペクトで物事をわかりやすく伝えてくれるErinaさんに感謝しています!!

    さて、うちはディズニーランドから車で20分ほどの距離に住んでいるのでこの記事の内容すごくわかります。。

    もれなく私もアニュアルパスを買っている一人です。。。が、最近もう更新はしないでおこうと考えています。確かに、子供(3歳と5歳)は夢の国で楽しいと思います。ただ、『それに慣れてしまう』ことが怖いんです。当たり前のように、遊園地に行ってポップコーンを食べて。。。与えられた環境でしか遊べない子供にはなってほしくないと私なりに思い始めてもう更新しないでおこうと思ってます。(子供は文句を言いそうですが。。笑)

    こないだ、娘達と行った近くの公園の川でザリガニを見つけて、そこら辺に落ちてある枝にパンをつけてザリガニをつりました。子供達は、キラキラした目でザリガニを釣っていて、『あ、これだ!』と思いました。
    何もないところから、何かを作り上げていく。そして、楽しみを作っていくことが大切ですね。

    Erinaさんのブログ、何度も読み返して育児の参考にさせてもらっています!
    これからも、お忙しいとは思いますががんばってくださいね。
    楽しみにしています!

  5. avatar

    Erina

    yukaさん、こんにちは!
    コメントいただき、ありがとうございます。

    そっか、ディズニーの近くはなかなか誘惑が多いですよね。笑
    大人にとっても夢の国だし。
    だけど、確かに「これに慣れて欲しくない」という気持ち、わかります。私も最近、夢の国に行くと、舞台裏とか、スタッフ用口とか見てしまって、「やっぱり、誰かの作り物なんだよね・・・」って思っちゃいますもん。嫌な客。笑

    誰かに用意されたものの中で完結しちゃうと、大人になったときに、そこから出られない。
    私もそれが怖くて、子供達には自然の中で遊んでほしいなと思うのです。
    本当、子供の「キラキラした目」を、親は近くで観察して、見極めたいなと思います。

    これからもちょろちょろと書きますので、また遊びに来てくださいね!

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