面白くなってきた!大統領選挙

こんにちは、Erinaです。

 

今年はやはり、オリンピックよりも、スーパーボウルよりも、アカデミー賞よりも、

 

「ア メ リ カ 大 統 領 選 挙 !!!」

 

じゃないでしょうか。

 

スーパーボウルは週末につまらない結果で終わったし(笑)、アカデミーはなんだか人種差別問題で揉めてるし(・・・)、オリンピックはもともとあまり興味ないし(非国民!)で、エンターテインメントよりもエンターテインメント性があるのはやはり今年の政治です。

自分の生活にも関わってくるし、知ってて損はないわけです。

 

 

これらの記事でも書いてきましたが、やはりアメリカでは一般市民の政治参加は日本に比べてだいぶ活発で、我が家でも普通にディナーテーブルの会話で大統領選挙の話をします。うちの子ども達からも、「トランプ」とか「ヒラリー」という名前が出てきてたまにビックリします。

 

そんなわけで、アメリカ全国を挙げた4年に一度のお祭り騒ぎ、アメリカ大統領選挙。

加えて今回はしっちゃかめっちゃかな候補者たちが勢ぞろいで、「こんなんでアメリカ(とたぶん世界)の将来も決まっちゃうの?!」とちょっと見ていてハラハラするのですが、お伝えしましょう。はい、決まっちゃいますよ。

 

 

先週、Caucus(党大会)と呼ばれるプライマリー選挙の第一号がアイオワ州で行なわれました。

 

プライマリー選挙とは、この記事でも書いたように、今年11月のGeneral Election(本選挙)に向けて行なわれる「予備選挙」で、民主党内、共和党内での各代表を決める選挙が州ごとに行なわれます。

このプライマリーで見事、勝利を収めた人が「民主党からの大統領候補者」「共和党からの大統領候補者」として、11月のGeneral Election(本選挙)で戦えるわけです。

 

プライマリーのスケジュールはこの通り

 

(D)はDemocratic Party(民主党)、(R)はRepublican Party(共和党)という意味です。

 

3つめのコラムにある”Delegates”というのは、各州に与えられたいわば「ポイント」みたいなもので、日本の比例選挙みたいなものをイメージしてください。

日本では、各都道府県の人口や党員数などから、割り当てられる衆議院議員数が変わりますよね。確か。

Delegatesもそんな感じで、各州での党員数や寄付金などから、「ポイント」が変わってくるわけです。

 

たとえば、

2月23日の Nevada (R)で100%得票した共和党候補者は30ポイントゲットし、(ずーっと下の)6月7日の California (R)で100%得票した共和党候補者は172ポイントゲットします。

実際は100%得票ということはないので、候補者内で得票数に応じてこのポイントが分けられ、最終的にトップになったら勝ち。

 

たとえば、これは先週のアイオワプライマリーの結果ですが

 

クルズ 8ポイント

トランプ 7ポイント

ルビオ 7ポイント

 

・・・となっています。

つまり、これは日本の運動会みたいな仕組みで、それぞれの種目(州)で戦い、総合得点での勝負なので、最後までどうなるかわからないわけです。

 

 

先週2月1日は第一号のアイオワCaucusがあり、そこでの勝利者は

 

民主党:ヒラリー・クリントン

共和党:テッド・クルズ

 

となりました。

 

あれだけ大騒ぎでもてはやされたドナルド・トランプの敗北に、アメリカはものすごくざわざわしましたね。「まだ良識のあるアメリカ人がこれだけ残っていた」とか言われてました。(笑) いや、でもクルズはトランプよりもずっと右なんだけどね・・・。

 

で、本日2月9日は第二号のニューハンプシャーCaucusが行なわれています。

 

どうなるんでしょうかね~?!

 

事前の人気投票では、あのジョン・ケイシックが戻ってきて、「おや?」と思いました。

先週のアイオワ選の後、「トランプとクルズの一騎打ちか?」なんて悲観的に結論付けたら、「いやいやいや、まだまだですよ~」としぶとく生き残りを見せました。

 

民主党は、サンダースが強いようで、ヒラリーが苦戦しそうです。

 

 

そんな中、Independent (無所属)からあの人が参戦しそうで、これもまた見ものです。

 

それは、元ニューヨーク市長のMichael Bloomberg(マイケル・ブルームバーグ)!!

ご存知、経済・ファイナンス系メディアのbloomberg.comの社長でもあります。

 

マイケル・ブルームバーグ
From wikipedia

 

彼はもともと電気系エンジニアで、MBA取得後、ビジネスに参入。

彼はビジネスのデータ分析とかソフトウェア系の会社で成功し、政治に参加したのがあの9/11直後に行なわれたニューヨーク市長選でした。

9/11の悲劇から、長期でニューヨークを立ち上げたのは、やはり彼のビジネス腕力の強さでしょう。

彼はもともと民主党所属で始まり、共和党になり、そして今回は無所属として大統領選挙に出馬表明しようかなぁとCNNで声明を出しました。

 

 

お~!面白くなってきた!

 

理系ビジネスマンの彼が入ったら、これまた大騒ぎになりそうです。

これまで無所属の候補者が「イイトコロ」まで行くのは難しかったのですが、彼ならかなり強いんじゃないでしょうか?

加えて、「この顔ぶれじゃ、民主党も共和党もビミョー」という中間の人(=私)も多いでしょうから、無所属が盛り上がってもおかしくありませんもんね。

 

アメリカは、15年かけて、9/11の傷を癒すチャンスを作れるのか?

 

それとも、「古きよきアメリカ」にこだわるのか(共和党)?

 

それとも、「新しいアメリカ」の勢力が勝つのか(民主党)?

 

 

どうなるんでしょうか。

 

超・超・超!見ものです。

 

 

・・・という戦いを、あの背の大きい彼は、いつものように腕を組んでニヤリとしながらテレビで見てるんだろうなぁ・・・ジョー・バイデン。(←彼の出馬しない宣言をまだあきらめきれない私)

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です